ヨガインストラクターになろうと決めたら、「資格が必要か」「どの資格がいいのか」迷う方も多いのではないでしょうか。
そこで、実際に資格を取得してインストラクター経験もある筆者が、資格を取るメリットとデメリット、おすすめの資格を経験を元に解説します。
ぜひこれからインストラクターを目指す方は参考にしてみてくださいね。
そもそも資格は必要?
ヨガインストラクターになり、レッスンを開催するためには、必ず資格は必要ではありません。
医師などの国家資格ではないため、資格がなくてもヨガのレッスンを提供することができます。
しかし、資格があると、生徒からの信用性はもちろん、個人の知識が深まるのは確かです。
どんなに頑張っても給与は変わらないけど、ある意味売込みなんか考えなくても全力でボランティアしたらちゃんと生きていけるだけのお金を貰える。考え方によっては最高じゃん。ヨガ教師の資格を取った時に初めてそれに気づいて、それだけでも資格取った価値あったと思った🥰👏
— T. Gotoda (@tmegtd) November 8, 2020
しかし、資格を取得しただけでは「インストラクター」として一人前とは考えられておらず、資格によって基本の知識を学んだ上で、その後の経験や勉強が大切だと考える人が多いようです。
RYTは近いうち無効力になる可能性が高いです。なぜならどの業界に200時間勉強して40万でプロと言われる資格があるでしょうか?美容師、医者、料理人、スポーツ選手。どれをとってもあり得ないのになぜかまかり通ってる風なのがヨガ業界。だから、RYTはゴールではない。スタートです。
— 坂本アイリ@ヨガ指導スキルサポートE-RYT認定イントラ育成 (@airiyogini) March 30, 2020
ヨガ講師歴は長いけどRYT200の資格が欲しいと連絡くださる方の話を聞いていると本当に必要なのは資格ではなくて、資格の活か仕方なんですよね。「資格があれば生徒さんが増えるんじゃないか」「資格があれば自信がもっと自信をもってヨガ講師として名乗れるのではないか」
— aoi🌈ハワイ島ヨガ講師 (@hawaiidiet) September 2, 2020
私も、インストラクターを目指すなら、資格を取得することで最低限の知識をつけることができるため、資格の必要性は高いと思います。
そして、資格だけでなく、さらにその後の経験や勉強が必要だと考えています。
資格のメリットデメリット
資格を取得にはメリットとデメリットがありますのでどちらも参考にして決めるといいでしょう。
メリット
- 基本的で最低限の知識を得られる
- 就職に有利
- 信頼されやすくなる
- 将来的にインストラクターを育成する講師を目指すこともできる
基本的で最低限の知識を得られる
ヨガインストラクターの資格を取得するには、解剖学をはじめ、基本的な身体構造や様々なポーズの効果や禁忌を学びます。
実践でアジャストメント(ポーズの修正指導)のやり方なども練習するため、一人では勉強できない経験や知識を身に付けることができます。
就職に有利
最も大きなメリットは、資格を持っていると、正社員での就職や、フリーランスでもレッスンの仕事を受け持ちやすいという利点があります。
資格を保持していることが就職の絶対条件ではありませんが、多くのインストラクターが現状資格を持っています。
求人情報に対しての応募者も大抵の方が資格を持っているため、まずは同じスタートラインに立つために資格は必要性が高いと言えます。
信頼
インストラクターに資格は絶対必要という決まりはありません。
しかし、資格を持っているというのは、必要な知識を学んだという証明になります。
そのため、生徒や会員からの信頼を受けやすいでしょう。
ヨガスタジオやジムのクラスを担当するだけでなく、将来的に独立をしたいと考える方は特に信頼性は大きなポイントです。
講師としての将来性が開ける
ヨガの資格を取得し、インストラクターとして長く経験を積むことで、将来的に今度はインストラクターを育てる講師としての道も開いてきます。
その場合は、スクールに講師として所属することになるため、給与の面でもアップが見込めるでしょう。
デメリット
- 費用と時間がかかる
- 資格維持費がかかる場合がある
資格のデメリットは、取得に時間と費用がかかることでしょう。
短期集中講座で1ヶ月程度で取得できるコースもあれば、半年以上かけてゆっくりと開催されるコースもあります。
ライフスタイルに合わせて選ぶようにしましょう。
また、資格によっては取得後に登録や更新の費用がかかる場合があります。
維持費なども事前にチェックをしましょう。
おすすめの資格とは
ヨガの資格を取得することを決めたら、種類にどんなものがあるかも確認しましょう。
これからインストラクターを目指すなら、最も広く世界的に知られている「RYT200」か、国内の資格である「JYIA」がおすすめです。
RYT200
最も一般的に広く取得されているのは「全米ヨガアライアンス」が発行するRYT200です。
「全米ヨガアライアンス」とは、アメリカが本部の国際団体です。
質の高いヨガインストラクターや教育者を養成することを目的に、カリキュラム基準を定めたり、認定ヨガ指導者などの登録を行う非営利団体です。
「全米ヨガアライアンス」が発行する「RYT200」「RYT500」をメインに、シニアヨガやマタニティヨガなどの資格もあります。
世界でも知名度が高く、「全米ヨガアライアンス」認定のRYT資格を取得したインストラクターは、日本国内だけでなく、世界各国で通用するスキルとして証明できる資格として多くの人が取得しています。
資格を取得する方法は、インストラクター養成スクールに通って決められたカリキュラムを学ぶ必要があります。
講座の費用は、スクールや受講期間・受講方法により、ばらつきがあります。
資格取得の相場 | 40万円~70万円程度 (スクールによる) |
資格取得の期間 | 最短14日~数年 (スクールによる) |
公式サイト | https://www.yogaalliance.org/ |
日本をはじめ海外など、資格取得スクールは各地にたくさんあります。
おすすめスクールをエリア別でまとめていますので参考にしてみてください。
社団法人日本ヨガインストラクター協会(JYIA)
社団法人日本ヨガインストラクター協会(JYIA)は、一般社団法人JYIA日本ヨガインストラクター協会認定のヨガ資格を取得できます。
日本各地に養成スクールがあり、卒業後は全国でインストラクターとして社員や、独立されている方も多くいます。
「詰め込み式」ではなく、どんなスタジオでも対応できるようなインストラクターを目指す方におすすめです。
3級と2級のコースを修了すれば、JYIAヨガインストラクターの資格を取得できます。
その後もステップアップとして、シニアヨガやキッズヨガの勉強ができるコース(1級:別料金)もあり、ヨガについて学び続けられる環境があります。
他のRYT資格のスクールに比べて非常に料金も安く、他の半額近くでJYIAインストラクターの資格が取得できます。
別途入学金は掛かりますが、費用は教材費込みの金額となっています。
費用 | マスター(3級) 77,000円 アドバンス(2級) 210,000円 3級と2級同時申し込みの場合→250,000円 |
取得方法 | 全国各地にあるスクールとスタジオ オンライン受講も可能 |
入学金 | 54,000円(事務手数料込) |
公式サイト | https://www.jyiayoga.jp/ |
オンラインでの受講も可能ですので、コロナ禍でなかなか外出がしにくい今こそ、運動不足を解消しながらおうち学習でインストラクターを目指すのもいいですね。
スクール講義体験や個別相談は、無料で公式サイトから申し込みができます。
ぜひ一度チェックしてみましょう。
この他にも、ヨガの資格は複数あります。
金額や取得に必要な期間などもそれぞれ違いますので、チェックしてみてください。
関連記事
ヨガ資格の種類を一覧にしました!
取得後の仕事の見つけ方
ヨガの資格を取得したら、仕事としてインストラクターの求人応募もしてみましょう。
経験を積むことで、自分に足りない知識が明らかになったり、練習の提案方法にも幅が出てきます。
仕事の見つけ方は、ジムやヨガスタジオのホームページから求人情報をチェックしたり、求人サイトからも応募が可能です。
履歴書を送って、書類で審査に通れば、面接又はオーディションが実施されます。
オーディションは、実際にデモでヨガクラスをする場合がほとんどです。
事前にクラスの組み立てなどができるようにしておきましょう。
参考記事
インストラクターオーディションの準備には何が必要?
まとめ
ヨガインストラクターになるためには、必ずしも資格を取得する必要はありません。
しかし、資格を取得することで、インストラクターとしての基本の知識を得られることはもちろん、対人でポーズを修正する練習もできます。
また、求人応募の際や将来的に独立や講師を目指すのであれば、資格を持つメリットは多いでしょう。
多くのインストラクターが既に資格を保持している現状ですが、個人的には資格を取るメリットは大きいと思います。
資格の種類はRYT200が一般的に広く知られています。
スクールによってコース内容なども大きく変わるため、ぜひ一度近くのスクールをチェックしてみましょう。
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