チコリコーヒーとは、コーヒー豆を使わない「デカフェ」のコーヒーの代用の一種です。
チコリは、キク科のレタスのような野菜で、ヨーロッパでは料理にも使われます。
チコリコーヒーの効果・効能と、おすすめの飲み方と作り方などを、実際に筆者が飲んで感じた商品の口コミを含めて紹介します。
目次
チコリとは
チコリ(チコリー)とは、ヨーロッパから中央アジア原産のキク科の野菜です。
見た目は白菜のように見えますが、味は苦味があります。
そのため、ヨーロッパでは、蒸し料理や、グラタンなどに入れて調理されるのが一般的です。
葉の色は赤と白のチコリがあり、赤いものはチコリ・レッドと呼ばれ、フランスなどでは高級食材として知られています。
「チコリコーヒー」は、この野菜の根の部分を焙煎して使います。
チコリコーヒーとは
チコリコーヒーとは、野菜のチコリの根の部分を細かく刻み、乾燥、焙煎し抽出したものです。
味は焙煎されているため、ほろ苦く、コーヒーに近い味を楽しめます。
ミルクとの相性がよく、砂糖とミルクとの相性がいいのが特徴です。
他のデカフェのコーヒー(たんぽぽコーヒーや大豆コーヒー)と比べて深く濃い味がするため、ミルクを入れるとキャラメルのような優しい味わいになります。
チコリコーヒーの歴史
「チコリ」はもともとヨーロッパでは、根の部分を煮出した汁を薬用の「ハーブティー」として飲んでいたそうです。
古代ギリシアの医者は、当時から肝臓の病気の治療薬としても使っていたようです。
チコリを焙煎して最初にコーヒーの代用として飲み始めたのは、ドイツだと言われていますが、現在はフランスで飲まれる量がとても多いことで知られています。
その理由は、ナポレオン戦争時代に、フランスへのコーヒーの輸入がストップし、その際に国民が代用としてチコリコーヒーを愛飲したからではないかという説もあります。
フランスでは、今でもカフェインを減らしたい方が飲むのはもちろん、フランス料理の前菜などにもチコリはよく使われています。
チコリコーヒーの効果効能
古代では医療にも使われていたと言われる「チコリ」は、「イヌリン」という成分が含まれています。
「イヌリン」は、腸の働きをよくし、血糖値の上昇を抑制する効果もあると言われています。
しかし、イヌリンは分析が難しく、症状例が少ないことも指摘されています。
イヌリンは、難消化性でカロリーが低く、腸内細菌叢の改善、血糖値の上昇抑制等の機能性が明らかにされている。しかし、イヌリンは多糖類であるために分析が難しく、報告例も少ない。
引用: (一社)日本家政学会 (一社)日本家政学会第68回大会 キクイモ中のイヌリンの分析
カロリー
チコリコーヒーのカロリーは、製品によって変わります。
大抵の商品は、100gあたり300カロリー程度です。
1回飲むのに6グラム(ティースプーン2杯分)のため、1杯のカロリーは約18カロリーです。
砂糖やミルクを加えると、カロリーは高くなるため調整をするようにしましょう。
一日の目安摂取量
一日に1杯から3杯くらいが目安と言われています。
デカフェとはいえ、飲み過ぎは注意が必要と言えるでしょう。
チコリコーヒーの飲み方
チコリコーヒーは、市販でインスタントが比較的安く売られています。
そのままお湯で溶かして飲んでも、牛乳や豆乳を入れてラテにしても美味しく飲めます。
普通のコーヒーにチコリコーヒーをブレンドして飲むのもおすすめです。
コーヒーのカフェインの量を少し減らすことができ、深みも増します。
フランスでは、この飲み方を「パリジャン・コーヒー」とも呼ぶそうです。
特にチコリコーヒーは、深く濃い味が特徴のため、ミルクと合わせるとキャラメルのようなコクを感じることができておすすめです。
また、コーヒー味のクッキーやケーキなどに入れるアレンジにも、コーヒーの代用として使うことができます。
自家製チコリコーヒーの作り方
・チコリの根 1本
・フライパン
・ペーパーフィルター
・コーヒーミル
- STEP1チコリを切るチコリの根を皮ごと細かく刻みます。芯が硬い場合は捨ててしまって構いません。
- STEP2煎るフライパンで弱火で30分程度煎ります。焦げないようにヘラで混ぜましょう。
- STEP3余熱で焙煎茶色くなり、香ばしい香りがしたら火を止めて余熱でさらに焙煎させて出来上がりです。
- STEP4コーヒーミルで挽くコーヒーとして飲む場合は、コーヒーミルで挽いてペーパーフィルターにセットして湯を注ぎます。
ミルがない場合は、そのままペーパーフィルターにセットして湯を注ぐことも可能です。苦味が薄く、お茶のような味わいになります。
チコリコーヒーとその他のコーヒーの違い
チコリコーヒーは、コーヒー豆を使わない「デカフェ/ノンカフェイン」のコーヒーの代用と言えます。
他にも、同じようにコーヒーの代用として飲まれる代表的なものは「大豆コーヒー」や「たんぽぽコーヒー」、「穀物コーヒー」などです。
通常のコーヒー | チコリコーヒー | たんぽぽコーヒー | 大豆コーヒー | 穀物コーヒー | |
---|---|---|---|---|---|
原料 | コーヒー豆 | チコリの根 | たんぽぽの根 | 大豆 | 大麦、玄米、チコリ、どんぐり、たんぽぽの根 など複数のブレンド |
カフェイン | あり | なし | なし | なし | なし |
味 | コヒー | ・大根のようなグリーンな爽やかさがある ・深い ・苦味がある |
・コーヒーの浅煎りのような爽やか | ・香ばしさが強い | ・ブレンドのやり方による |
全て、焙煎させて作られており、コーヒー以外はカフェんが含まれないため、妊婦さんなどにも選ばれています。
筆者口コミ!おすすめのチコリコーヒー
チコリコーヒーは、KALDI(カルディ)や成城石井など輸入製品を扱う店や、場合によってはスーパーでも売っていることもあります。
LEROUX(ルルー)インスタントチコリ
おすすめは、LEROUX(ルルー)の「インスタントチコリコーヒー」です。
私は実際にKALDI(カルディ)で購入して飲んでいます。
レトロなパッケージが可愛らしく、値段も安いのでおすすめです!
フランス原産のチコリコーヒーです。
チコリはフランス北部で作られた物を使っています。
もちろんコーヒーと同じような香りはありませんが、牛乳に溶かすとキャラメルのような風味が特徴で、甘いコーヒーやラテが好きな方におすすめです。
Alishan(アリサン)ハーブコーヒー
埼玉の山間部に移住したアメリカ人のジャックと台湾出身のフェイさんによって設立されたオーガニックやベジタリアンの食材を提供する企業です。
オートミールや豆類など、他にもたくさんの商品が有名です。
まとめ
チコリコーヒーは、ノンカフェインのため、妊娠中の女性や子供も安心をして飲むことができるコーヒーの代用品です。
栄養価として含まれる「イヌリン」は、整腸作用や血糖値の上昇を抑える効果としても注目されています。
飲み方は市販のインスタントチコリであれば簡単にお湯やミルクで飲むことができます。
紹介したルルーのインスタントチコリは、100g(15〜20杯分)で500円前後です。
ぜひ一度試してみてくださいね。
よくある質問
コメント