ヨガインストラクターにとって、解剖学・解剖生理学の知識は非常に重要です。
レッスンの中で「身体のどの部分」を動かすのか、
「どの部分を屈曲・収縮すると、どの部分が伸びるのか」
などを理解していなければ、口頭で的確なインストラクションはできません。
また、テーマに沿ったクラスを構成するには、ピークのメインポーズに行くまでの準備ポーズも重要です。
このレッスンの組み立てができるか否かも、ヨガ解剖学の知識がとても重要です。
実際にインストラクターになった後に、もう一度解剖学を深く学びなおしたいという方も多いでしょう。
東京都内で開催されている、おすすめのヨガ解剖学講座を紹介します。
目次
解剖学がなぜ重要はなのか
解剖学(Anatomy)とは、人体の形態・構造を学ぶものです。
あなたは、身体が硬いと悩んでいる方に、筋肉の硬さが原因か、関節の可動域が原因か見抜くことができるでしょうか?
また、筋肉の硬さが目立つ方に対して「その筋肉を柔軟にするには、こうするといい」というアドバイスが的確にできるでしょうか。
ヨガのポーズはどれも、「身体のどの部分がストレッチされ、逆にどの部分が収縮しているのか」という理解がなければインストラクション明確になりません。
また、「どの部分が歪むとそれに伴ってどの部分に影響がでるのか」などの身体の総合的な構造を理解していなければ口頭のアジャストも難しいでしょう。
人によってはアジャストされることを嫌う(他人に触られることを苦手とする)人もいます。
そのような方が危険なポーズの取り方になっている場合に口頭で説明することによりアジャストできるスキルが必要です。
また、ダイエットやリラックス目的以外にも、腰痛など様々な身体の不調改善のためにヨガを始める方は多いです。
身体のどこかに痛みを抱えている方にもムリのない軽減法を提案する際も、解剖学に基づいた身体構造を理解していなければ、ミスアライメントとなり、安全な指導ではなくなってしまいます。
困っているインストラクターも多い
ヨガ解剖学は、RYT200の資格を取得するには必須の学習科目です。
しかし、現在RYT200 取得コースには、いわゆる「詰込み式」の短期で安く取れる内容のものも多くあります。
資格を取得しても、十分に解剖学などの知識を得られずにインストラクターデビューしてしまうと、ポーズの説明の仕方やアジャストの言い回しに他のインストラクターと大きな差ができてしまいます。
解剖学の講座でスキルアップが可能
趣味でヨガの資格を取得する場合は問題ないでしょう。
しかし、「実際にインストラクターとして活躍したい」、又は既にインストラクターをしていて、「スキルアップをしたい」という方は、解剖学や生理学の講座やワークショップがおすすめです。
・アジャストがうまくできない
・インストラクションの言い回しが難しい
・レッスンの組み立てがいつも同じになってしまう
などいう方は、基礎からもう一度身体について学ぶことで、レッスンの質が変わるでしょう。
ポーズのレパートリーや、ほぐしやストレッチの知識も増えます。
さらに、ヨガの指導はもちろん、姿勢改善やスタイルアップの指導にも役に立つでしょう。
東京のおすすめ解剖学講座一覧
ヨガ解剖学講座(ヨガジェネレーション)
随時で開催されている2日間のワークショップです。
「ヨガ解剖学」で有名な内田先生の講座です。
シニアヨガや、ケガのある方向けの対策やポーズなどのワークショップも行っており、どの講座もとても人気があります。
開催は随時のため、開催される日程をブログなどでチェックしておくのがおすすめです。
費用 | 17,820円 |
期間 | 2日間 |
ウェブサイト | http://www.anatomy.jp/ |
アンダーザライトヨガスクール ヨガ解剖学(AKIC:エイキック)
アンダーザライトヨガスクールでRYT200の資格を取得する場合は必須の講座です。
単発でワークショップとして参加することも可能です。
ヨガスクールならではで、解剖学をヨガ指導に深く活かせる内容です。
理学療法士と医師監修のワークショップのため、安全なインストラクションを学ぶことができます。
リスクに配慮した実践、指導の提案も内容に含まれており、他のスクールで資格を取得したけれど、もう一度解剖学を学びなおしたいという方にもとてもおすすめです。
費用 | 50,000円 |
期間 | 2日間 |
ウェブサイト | ヨガ資格取得ならアンダーザライト ヨガスクール(週末コース申込受付中) |
balanced body(バランスドボディ)の3D解剖学
ピラティスの資格を発行しているバランスドボディ社の解剖学講座です。
こちらも、ピラティス資格取得者は必修の講座であり、他の方も参加が可能です。
ピラティスインストラクターだけでなく、パーソナルトレーナーや理学療法士など、様々な領域の方が参加しているそうです。
小さな骸骨の模型に、粘土で筋肉をつけて人間を作り上げるという内容で、筋肉の起点や終点なども必ず頭に叩き込まれる講座です。
身体の全体的な構造と細かな筋肉がどのように身体を構成しているかが理解できるため、ヨガインストラクターにもとてもおすすめです。
費用 | 90,000円 |
期間 | 16時間 |
ウェブサイト | https://balancedbody.co.jp/guide.html |
解剖学を深く学んで指導能力をアップさせよう
解剖学の知識は、ヨガインストラクターにとって重要です。
・インストラクションの言い回しを分かりやすくしたい
・安全なアジャストの仕方を習得したい
・的確なアドバイスをできるようになりたい
・レッスンの組み立て方を自分でできるようになりたい
というインストラクターの方は、ぜひスキルアップとして解剖学の講座がおすすめです。
単発でワークショップに参加してもとてもためになると思います。
安全で的確な指導ができるインストラクターになるために、まずはワークショップの問い合わせなどをして、どの内容を受けるか比較してみるとよいでしょう。
もしも、より解剖学の知識をヨガに活かした実践法を学びたいという方で、時間や費用が許す範囲であれば、解剖学の講座だけに限らず、もう一度解剖学を重視したスクールにじっくり通うというのもおすすめです。
解剖学におすすめの本▼
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