ヨガ哲学

ヨガのヴァユ(ヴァユス)とは?プラーナエネルギーとの関係を分かりやすく解説!

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ヨガのヴァユ(Vayu)とは、5つのエネルギー(プラーナ)のことを意味するサンスクリット語です。

5つのヴァユは、それぞれ役割や位置する場所、人体への意味があり、5つの総称を複数形でヴァユス(Vayus)と呼びます。

プラーナ(エネルギー)を構成する、5つのヴァユのそれぞれの意味や役割を、初心者でも分かりやすく解説します。

ヴァユとは

ヴァユ(ヴァーユ)とは、サンスクリット語では「風」を意味します。

ヨガの哲学や、アーユルヴェーダでは、人の体を流れるエネルギー(気・プラーナ)は、5つに分けられると考えます。

それぞれには司る役割があります。

ヴァユ 場所 エネルギーの流れ 役割

プラナ ヴァユ(prana vayu)

胸部 下へ、内側へ 摂取する機能

アパナ ヴァユ(apana vayu)

骨盤の内側 下へ、外へ 毒素を排出する機能

サマナ ヴァユ(samana vayu)

腹部 おへそを回る 消化、代謝機能、感情

ウダナ ヴァユ(udana vayu)

喉から頭 上へ 自己表現力、話す力や言語能力

ヴィヤナ ヴァユ(vyana vayu)

心臓と肺 身体の中心から末梢部へ 全体的な動作

このヴァユ(ヴァーユ)を理解してヨガのポーズを練習することで、より体のエネルギーバランスが整う効果が期待できます。

 

プラナ ヴァユ(prana vayu)

ヨガ呼吸法の種類と名前

プラナ ヴァユ(prana vayu)は、胸部に位置し、摂取する機能を司ります。

下へ、そして内側へと流れる、生命の基礎となるエネルギーです。

プラナ ヴァユに満ちている時、呼吸器官はしっかりと働き、マインドのポジティブさを保つことができます。

このエネルギーの流れの滞りや不均衡は、心配や恐れ、怒りといった感情として現れます。

身体的症状には、呼吸困難、喘息、無呼吸症候群、動悸、心臓発作を起こす原因となりうると言われています。

アパナ ヴァユ(apana vayu)

女性の足

アパナ ヴァユ(apana vayu)は、腰から下、骨盤の内あたりに位置します。

排泄する機能を司ります。

下へ、そして外へと流れるエネルギーです。

尿、大便といった、生命活動により生じる体内の毒素を排出する機能に関わります。

アパナヴァユが十分に満ちている時は、安心感を感じ、バランスが失われると、怠慢や不精、心身の重さ、心や頭の中の混乱が怒ると言われています。

身体的症状は、便秘、下痢、過敏性腸症候群、月経や骨密度、または性交にまつわる問題が関連します。

 

サマナ ヴァユ(samana vayu)

女性のお腹

サマナ ヴァユ(samana vayu)は、消化、代謝機能を司り、腹部のあたりに位置します。

サマナ ヴァユは食物の吸収だけではなく、感情、思考、というすべてのレベルにおける消化吸収のプロセスを助けます。

このエネルギーに満ちている時、感情表現が素直にはっきりとでき、物事の区別や差別化が明確にできます。

こののエネルギーバランスの乱れは、感情やメンタル面での混乱を引き起こします。人間関係の混乱や、対人の境界について問題を生じる原因となります。

身体的には、代謝機能の問題、消化不良、ガス溜まり、食欲減退といった症状が現れます。

ウダナ ヴァユ(udana vayu)

女性の顔

ウダナ ヴァユ(udana vayu)は、自己表現力、話す力や言語能力を司るエネルギーで、首から上、頭部に位置します。

脳へと運ばれる血液の循環に関わり、循環がスムーズであれば、言葉を駆使して、伝える力、行動の計画力の高い能力を維持できます。

エネルギーバランスが崩れると、声が不安定でかすれたり、どもりの原因になります。

鬱、記憶力の低下、創造力欠如などが引き起こされます。

 

ヴィヤナ ヴァユ(vyana vayu)

胸に手を当てる女性

ヴィヤナ ヴァユ(vyana vayu)は、全体的な動作に関わり、筋肉と関節の動きを司どり、心臓と肺に位置しています。

このエネルギーの弱体や乱れは、他との繋がりの欠落、疎外感などが生じてきます。

身体症状としては、循環器不良、関節炎、心臓麻痺、浮腫(むくみ)、末梢神経障害などの原因となると考えられています。

 

まとめ

ヨガのエネルギー

ヨガでは、体をながれるエネルギー(プラーナ)を活性化させるためにポーズの練習を行います。

プラーナは、細かく5つに分けられ、ヴァーユ(ヴァユ)と呼ばれます。

5つは、それぞれ司る役割や場所があります。

ヴァユ 場所 エネルギーの流れ 役割

プラナ ヴァユ(prana vayu)

胸部 下へ、内側へ 摂取する機能

アパナ ヴァユ(apana vayu)

骨盤の内側 下へ、外へ 毒素を排出する機能

サマナ ヴァユ(samana vayu)

腹部 おへそを回る 消化、代謝機能、感情

ウダナ ヴァユ(udana vayu)

喉から頭 上へ 自己表現力、話す力や言語能力

ヴィヤナ ヴァユ(vyana vayu)

心臓と肺 身体の中心から末梢部へ 全体的な動作

5つのエネルギー(ヴァユ)をバランスよく活性化させることで、心身を健康に保つことができると考えられています。

体調がよくないと感じた時などには、どのエネルギーが足りていないのかチェックしてみると良いでしょう。

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