「チリモヤ」という果物をご存じですか?
「チリモヤ」とは、別名を「チェリモヤ」、英語・スペイン語では「Chirimoya」と呼ばれる、南米ペルー原産の果物です。
日本では和歌山県で生産に成功しましたが、その数は非常に少なく、日本ではとても貴重で珍しい食べ物。
原産地の南米やアメリカ、そして地中海性気候のイタリアやスペインでもとても人気があり、
世界でもっともおいしい、世界を代表する三大フルーツ「世界三大美果」と言われています。
見た目からは想像できない甘さと食感を持つため、「森のアイスクリーム」や「カスタードアップル」とも呼ばれています。
そんなチリモヤの食べ方や味、栄養価、通販でのお値段などを紹介します。
目次
チリモヤ(チェリモヤ)はどんな味?おいしい?
果肉は白くて濃厚で、クリーミー。
チリモヤの味は人によって様々な表現で、いろいろな果物に例えられることが多いです。
酸味と甘みがちょうどよくあってまるでパイナップルの風味、
甘いパパイヤの風味、少しねっとりとしたバナナのような風味がするという方もいます。
カスタードのような濃厚な甘みと、リンゴのようにさっぱりとした後味から、アメリカでは「カスタードアップル」とも呼ばれます。
バニラ味のアイスクリームのようという方や、ヨーグルトアイスみたいという方もいます。
なぜ甘みと酸味についての感想がばらけているかというと、チリモヤは個体差が大きく外からの見た目ではわからず、追熟の加減によっても味が変わってくるためです。
うまく追熟すれば、なんと糖度25度にも達する甘さのフルーツなんですよ。
チリモヤ(チェリモヤ)の食べ方
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チリモヤは、ナイフで半分に切ってそのまま食べることができます。
乳白色の甘そうなミルク色の果実を、スプーンですくって食べます。
「森のアイスクリーム」とよばれるチリモヤですが、まさにアイスクリームをすくって食べるようなイメージです。軽く冷凍して、シャーベットのようにして食べるのも良いようです。
例えるならリンゴのように真ん中に芯があるので除けて食べるか、4分の1に切って芯を取ってしまってもいいでしょう。
大きめの種が多くあるので、気をつけて食べてくださいね。
チリモヤ(チェリモヤ)の食べ頃の時期はいつ?
甘いチリモヤを食べるには、追熟がとても大事。
追熟してくると、緑色のウロコ状の果皮が、少しくすんで黒みがかってきます。
皮の外側から触ってみて、手のひらくらいに柔らかくなった頃が食べごろです。
固いチリモヤは、常温で置いておけば自然と柔らかくなっていきます。
硬いうちに冷蔵庫に入れてしまうと熟れないため、柔らかくなるまでは常温で待ちましょう。
チリモヤ(チェリモヤ)の栄養価と美容効果は?
パイナップルのように食物繊維が豊富なため、便秘解消やダイエット効果があります。
さらに嬉しいのが、血液を作る働きを持つ「葉酸」が豊富に含まれていることです。女性にとって大事な栄養である葉酸は、貧血予防などにも効果的です。
また、チリモヤは美容・美肌によいビタミンCを豊富に含んでいます。
そのためアメリカコスメには、チリモヤの成分・エキスが使われたものが売られていることも多いです。
甘くさっぱりとした香りということもあり、ボディーローションやミストに使われています。
アテモヤとの違いは?
上記は「アテモヤ」のお写真です。
チリモヤを購入しようと検索をしてみると、「アテモヤ」がヒットすることが多くあります。
同じものなの?違うものなの?と思われた方も多いでしょう。
アテモヤとは、世界で最もおいしいとされる3大美果の一つであるバンレイシ科のチリモヤと、同じくバンレイシ科の「釈迦頭」という果物とをかけ合わせて、品種改良により作られた別の種類の果物になります。
アテモヤは、台湾や日本では沖縄で栽培されています。日本では品種改良をされたアテモヤの方が入手しやすいでしょう。
時期にもよりますが、沖縄のふるさと納税でも購入することができます。
アテモヤは、チリモヤよりも酸味が強く、味や食感はパイナップルに近いです。また、皮は外側が凹凸でぼこぼこしているため少し剥きにくいです。
チリモヤは、一枚の皮で包まれているような状態ですので剥きやすいです。
チリモヤとアテモヤ。旬の時期はいつ?
チリモヤは、国内の和歌山県産でだいたい9月頃から翌年の1月頃まで出回ります。
輸入物はチリ産やカリフォルニア産など、多数の産地から出回りますので、外国産は1年を通じて購入することができるでしょう。
アテモヤも大体同じ時期ですが、少し遅めの10月頃から収穫が始まり、11月中旬~2月末頃までの販売が多いようです。
チリモヤはamazonや楽天で買える!気になるお値段は?
南米ペルーやスペイン・イタリアでは、スーパーでもよく置いてある果物ですが、日本ではなかなかどこにも売っていない「チリモヤ」。
amazonや楽天であれば、チリモヤやアテモヤを簡単に購入することができますよ。
ぜひ、世界でもっともおいしい、世界を代表する三大フルーツ「世界三大美果」であり、
「森のアイスクリーム」と呼ばれるチリモヤを、一度試してみてください。
ちなみに、自分で栽培する用の苗なども売られています。
低温を嫌うため、日本ではまだ広く栽培されていないチリモヤ。
育て方自体は難しくないのですが、極端な暑さや寒さに弱いので、環境を整えるのが大変で上級者向けです。
苗もお高めの傾向ですが、食べたチリモヤの種を蒔いて育てているという上級者なツワモノもいらっしゃるようですよ。
世界の珍しい果物について他にも書いていますので、参考にしてみてくださいね。
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