ギー(Ghee)とは、発酵無塩バターを煮詰めて水分や蛋白質を取り除いた、純粋なバターオイルの一種です。
南インド発祥のアーユルヴェーダ哲学では、ギーは「万能オイル」として、何千年も利用されてきました。
ギーオイルの効果やバターとの違い、バターを使って作るギーオイルの簡単な作り方、おすすめの食べ方やおすすめ商品を紹介します。
ギーとは?
ギーとは、発酵無塩バターを煮詰めて、水分や蛋白質を取り除いた、純粋なバターオイルの一種です。
ミルクを煮沸殺菌して出来上がる「マカーン」と言われる発酵無塩バターを加熱後、ろ過して不純物を取り除いたものです。
ギーはアメリカのTIME誌でも「最も健康的な食品50」に選出されています。
バターとの違いとは?
ギーもバターも原材料は同じ「生乳」です。
ギーは、加熱過程で水分や糖分、タンパク質などが取り除かれるため、 バターよりも純粋なオイルです。
そのため、バターよりも腐りにくく、常温でも保存可能です。
また、エネルギーになりやすいとして知られる中鎖脂肪酸をギーはバターよりも多く含んでいます。
栄養成分と効果
ギーの主な栄養成分は以下です。
- ビタミン
- 共役リノール酸
- 中鎖脂肪酸
- ブチル酸
ギーには、ビタミンAやビタミンEなど、抗酸化作用のあるビタミンが豊富です。
また、内臓脂肪の蓄積を抑制する共役リノール酸が多く含まれています。
そのため、コレステロールが気になる方などにも注目されています。
10トランス12シス型共役リノール酸摂取群では,内臓脂肪の蓄積が抑制され,肝臓および血中の脂質濃度が有意に低下することが確認された
引用:共役リノール酸の抗肥満・抗高脂血症作用とその機序
カロリーは高いの?
ギーのカロリーは、100gあたり約900カロリーです。
バターは100gあたり約760カロリーです。
カロリーだけ見るとバターよりも高カロリーなため、「太る」というイメージがありますが、リノール酸を多く含むなどメリットも多いのは確かです。
オイルですので、食べ過ぎには注意が必要です。
おすすめの使い方
バターの代用
ギーの食べ方は、ほとんどバターと同じように使って食べることができます。
ギーの味は、ほんのりと甘さがあり、食べやすい味です。
料理やお菓子作りに使ってもいいですし、バターコーヒーとして飲み物に入れたり、パンケーキにのせたりと、使いかた食べ方・使い方は様々です。
どんな料理にも使えるので嬉しいですね。
炒め物や揚げ物、パスタなど、ギーはオイルの代用として、どんな料理にも使用ができます。
あっさりとした味で、ダイエット中の方にもおすすめです。
アーユルヴェーダ
ギーは、インドのアーユルヴェーダでは、「ネストラヴァスティ」という療法に使われます。
身体の浄化法の一つとして目にギーを流し込んで目の疲れを癒す方法です。
実は簡単!ギーの作り方
ギーはバターを使って簡単に手作り可能です。
・無塩バター 450g
・鍋
・油こし(キッチンペーパーやコーヒーのペーパーフィルター)
・保存用の瓶
- STEP1バターを火にかける無塩バター450gを鍋に入れて火にかけます。
- STEP2煮詰める中火で5分ほど、焦がさないようにバターを溶かし、超弱火で30分程、煮詰めます。
https://thecookspyjamas.com/kitchen-basics-make-ghee/
- STEP3火を止める上辺に泡が立ってきます。
ふつふつと上に泡が十分に写真のように立ったら、火を止めます。
https://guide.michelin.com/sg/dining-in/how-to-make-ghee/news
- STEP4漉す泡をキッチンペーパーやコーヒーフィルターなどでこして不純物を取り除き、液体だけにしたら出来上がり!
ギーの保存方法
純正の油ですので長く保存ができます。
たいてい3か月程度と言われますが、1年以上保存できるものがほとんどです。
直射日光の当たらない場所で保存しましょう。
冷蔵庫でなくても構いません。
冷蔵庫などで温度が下がると、固まりますが、また温度を上げれば溶けて黄金色の液体に戻ります。
買える場所とおすすめ商品
日本ではまだスーパーなどに出回っていませんが、成城石井やKALDI(カルディ)などの輸入品を扱うお店で買うことができます。
amazonであれば、近くの店舗を探し回ることなく手軽に手に入れることができますので、おすすめです。
アマゾンのおすすめ商品
一番ギーの中では癖もなく、バターコーヒーにそのまま使えるため、ギーが初めてという方におすすめです。
KALDI(カルディ)でもよく見かけます。
種類がいくつかあり、スリランカ産のココナッツのオイルをブレンドしたものもあります。
スリランカ産のギーも有名です。
自然の残るスリランカで、放牧&牧草のみで 飼育された乳牛から採取した牛乳のみを使用したものです。
まとめ
ギーは、カロリーはバターよりも高いですが、内臓脂肪の蓄積を抑制する効果が期待できるとも言われています。
使い方は、バターと同様に料理にも使え、バターコーヒーに入れるオイルにもおすすめです。
ギーは、保存も長期間できる万能なオイルです。
まずは通販で少量買ってみて、気に入れば、次回以降は簡単にできるため自分で手作りするといいでしょう。
安く使えておすすめです。
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