ハヌマーンアーサナ(猿神のポーズ)とは、サンスクリット語で「Hanumanasana(ハヌマーンアーサナ)」、英語で「Monkey God Pose」「Split Pose(スピリットポーズ)」と呼ばれます。
「Hanuman(ハヌマーン)」は猿族の名前を意味し、猿の「ハヌマーン」が海を飛び越える神話の姿に、ポーズが似ていることに由来しています。
股関節と足の柔軟性が必要な「ハヌマーンアーサナ(猿神のポーズ)」の効果・効能や、練習のコツを紹介します。
目次
ハヌマーンアーサナ(猿神のポーズ)の効果・効能
- ハムストリング、ふくらはぎのストレッチ
- 股関節の柔軟性のアップ
- 下半身のむくみ解消
- 骨盤矯正
- 腸腰筋のストレッチ
- 腰痛改善
- 姿勢改善
ハヌマーンアーサナ(猿神のポーズ)は、ポーズの完成形に近づくまでは、股関節・足の柔軟性アップが主に期待できます。
ポーズができるようになってくると、骨盤の歪みを調整したり、腸腰筋がストレッチされることで腰痛改善、さらに姿勢改善にも繋がると言われています。
ハヌマーンアーサナ(猿神のポーズ)のやり方
ハヌマーンアーサナ(猿神のポーズ)の詳しいやり方と呼吸のタイミングを写真で解説します。
- STEP1(吸)片足を前に出す膝立ちの状態から左の足を前に伸ばし、両手を床につきます。
- STEP2(吐)お尻を後ろへ引く左のかかとを前に突き出し、つま先は天井に向けたまま、お尻を一度後ろへ引いて、左足裏全体を伸ばします。
- STEP3(吐)足を開いていくつま先は天井に向けたまま、滑らせるように左足を前に伸ばして前後に足を開いていきます。
前足のかかとは蹴るように押し出し、後ろ足の甲は床につけ指を伸ばします。
- STEP4前後に足を開いて骨盤を立てる前足のかかとは蹴るように押し出し、後ろ足の甲は床につけ指を伸ばします。
両手で床を押して骨盤を床に垂直にしましょう。
- STEP5両手をあげる余裕があれば、両手を上に伸ばして胸を開きます。
両足は一直線で、背中は曲がらず、腰は正面を向かせましょう。
練習のコツとポイント
・前足のかかとは前に押し出してつま先を天井に向ける。
・後ろに伸ばした脚側の腰は、前に出し、左右の腰骨を正面に向ける。
・骨盤を床に垂直に立てる。
・腰は反らないように腹筋に力を入れる。
・背中が丸まらないようにし、胸から天井を仰ぐ。
・肩甲骨は床方向へ引き下げて肩と耳の距離は長く保つ。
できない場合の軽減法と練習ポーズ
ハヌマーンアーサナ(猿神のポーズ)は、股関節と足全体の柔軟性が必要なため、時間をかけて根気よく練習しましょう。
ポーズに近くために、ブロックなどの道具はもちろん、下半身をほぐすポーズで準備することが怪我の予防にもなります。
まずはこのポーズで練習!
股関節と下半身のストレッチに効果的なポーズを紹介します。
① 三日月のポーズ
三日月のポーズは、前腿と鼠蹊部のストレッチに効果的です。
腸腰筋を伸ばすこともでき、前腿からお腹にかけての突っ張る感覚がある場合は、このポーズで柔軟性を高めておきましょう。
② 半分の猿のポーズ
半分の猿のポーズは、まさにハヌマーンアーサナ(猿神のポーズ)の半分のステップです。
片足を両手の間に置いてつま先を天井に向け、お尻を後ろへ引きながら上半身を前傾させます。
足裏全体を伸ばすことができます。
ブロックを利用した練習方法
徐々に足が前後に開くようになってきたら、ブロックを使って練習しましょう。
両手の下にブロックを置き、手で体重をコントロールし、足と股関節にかかる負荷を調整しましょう。
猿神(ハヌマーン)の神話とは
前後に足を開脚するポーズのハヌマーンアーサナ(猿神のポーズ)は、インドの叙事詩「ラーマーヤナ」の一説に由来しています。
猿のハヌマーンは、ラーマ王子の妻が、インドから離れたスリランカに誘拐されていることを知り、自分を巨大化させてインドからスリランカの海をひとっ飛びで飛び越え、たと言われています。
それにより救出された妻のお礼のために、王子はハヌマーンを猿の神としました。
このハヌマーンが海を超える姿が、足を前後に開脚して飛ぶような「ハヌマーンアーサナ(猿神のポーズ)」の由来となったのです。
よくある質問
、姿勢改善などの効果が期待できます。
腰は反らないように腹筋に力を入れ、背中が丸まらないようにし、胸から天井を仰ぐのがコツです。
コメント