デーツとは、中東を原産国とするクレオパトラも愛したと言われるドライフルーツです。
日本では「ナツメヤシ」と呼ばれることもあります。
デーツには種類がたくさんあり、品種によって味や特徴、おすすめの食べ方も違います。
そこで、品種や味、特徴の違いなど「種類一覧」と、10年ほど前から海外や日本で食べ続けている筆者のおすすめ商品と美味しい食べ方を紹介します!
目次
デーツとは
デーツとは、中東原産のヤシ科の高木に実り、木になったまま自然に乾燥されるドライフルーツです。
砂漠の過酷な条件で生育し、その生命力の強さと、栄養価の高さから「生命の木」と呼ばれ、イスラム教の聖典コーランには「神の与えた食物」、そしてキリスト教の旧約聖書には「エデンの園の果実」と記されています。
デーツの主な栄養価は以下です。
- 鉄分
- カルシウム
- カリウム
- 食物繊維
- マグネシウム
- リン
- 亜鉛等
- ビタミン類(E・B1・B2・B6)
- ナイアシン
- パントテン酸等
- 葉酸
甘みがあって食べやすく、鉄分や葉酸などの栄養素も含まれるため、私は食欲のない時のカロリー補給や整腸効果を期待して食べています。
1粒約15カロリー程度で、低カロリーではないため、食べ過ぎには注意しましょう。
デーツの味
デーツの味は、甘みが強く、プルーンと黒糖をミックスしたような味です。
甘味が強いため、砂糖の代わりに使うこともできます。
そのため、白砂糖の摂取を減らしたいという方にもおすすめできます。
食感は、ねっとりとした干し柿のような柔らかさがあります。
見た目は、茶色くシワシワで、すこしグロテスクですが、1粒で満足感があり、自然な甘さが疲れた体にうれしい味です。
デーツ(ナツメヤシ)の種類
デーツの種類はたくさんあり、種類によって味も食感も違います。
おすすめの食べ方なども変わってきますので、ぜひ参考にしてください。
サーヤ(サイヤー) |
ピアロム |
ディグレットデーツ |
マジョール |
アジュワ |
|
---|---|---|---|---|---|
味 | 黒糖、羊羹のような濃厚な甘さ | すっきりしたコクのある甘さ | フルーティな甘さ | ねっとりとした濃厚な甘さ | コクのある甘さ |
甘さレベル (1〜5) ※5が最大の甘さ |
4 |
2 |
1 |
5 |
3 |
柔らかさ | 皮は少し硬く中はしっとり | 皮が硬く弾力がある | 皮が硬く弾力がある | 粒が大きく潰れている | 丸っぽくしっとりとした食感 |
特徴 | ・日本に最も多い品種 ・甘さが強く繊維が多い |
・細長い ・固めのため洗える |
・ピアロムに似ている ・食べやすい味 |
・大きく、潰れたものが多い ・お菓子やシロップ作りにおすすめ |
・黒く丸い見た目 ・とても稀少で高価 |
サイト |
※品種名をタップすると、それぞれの品種の詳細に飛びます。
サーヤ(サイヤー)は甘味が強いため、甘いものがお好きな方におすすめです。
ピアロムは、水洗いができ、すっきりした甘さのため、甘すぎるものが苦手な場合は、こちらがおすすめです。
サーヤ(サイヤー)デーツ
サーヤ(サイヤー)デーツは、日本でよく見かける種類です。
まるで黒糖、羊羹のような濃厚な甘さです。
外の皮は少し硬く、中はしっとりとした食感です。
ピアロムデーツ
ピアロムデーツは、中東では最高峰と言われている高級デーツ。
見た目は細長く、少し硬さがあります。
弾力性があり、甘味がすっきりとしているので多くの方に好まれる味です。
皮が硬いため、水で洗うことができます。
ドライフルーツは、洗わないと食べたくないという方にはおすすめです。
ディグレットデーツ
ディグレットデーツは、フルーティで弾力性のあるデーツです。
あっさりとした甘みで種もなくとても食べやすいのが特徴です。
マジョールデーツ
マジョールデーツは、大粒で甘味が強いため、お菓子作りによく使われる種類です。
アメリカ産のものが多くあります。
アジュワ種
アジュワ種の採れるところは、聖地のひとつ「マディーナ」という場所です。
貴重で高価な品種のため、日本ではなかなか売られていないデーツの種類です。
中東に旅行に行った際、又はドバイ空港の免税品店では取り扱いがあります。
とても味わい深く、甘くてコクがあります。
これも一度空港などに立ち寄った際に試してみてください。
その他のマイナー品種
そのほかにも、デーツは産地や乾燥具合によって、たくさんの種類があります。
- スタメラン種
- スッカリー種
- スイラッジ種
- ホドリー種
などもありますが、日本ではなかなか見かけず、購入が難しい品種です。
乾燥させられる前の生デーツは、中東では一時期のみ出回ります。
【デーツを訪ねる旅】
デーツの本場である中東を訪れると、至るところでデーツに出合えるので嬉しくなります。
砂漠のオアシスのナツメヤシ林、選べない程種類豊富なデーツバザール、夏の一時期にだけ出回る生デーツ…
中東の文化には必要不可欠な果物なんです。エキマルシェ大阪店 店長 pic.twitter.com/DKN2PnGxmL
— FAR EAST BAZAAR (@far_bazaar) September 15, 2020
おすすめの購入の仕方
色々な種類があるため、まずは貴方の好みの味を見つけましょう。
少量のナッツやドライフルーツのミックスセットや、デーツ食べ比べセットなどがAmazonや楽天でも購入ができます。
好きな品種が決まったら、通販では大きな袋に1kg単位で販売されています。
なんと1kgで1500円程度の場合もあるため、チェックしてみましょう。
筆者の常備デーツ!おすすめブランド
私は、10年程前からデーツにはまり、日本・インド・アメリカの、いろいろな店でデーツを購入してきました。
そのなかでも筆者がよく購入するのは「Pariz Nuts」というメーカーのものと、今川製菓のものです。
「Pariz Nuts」は、デーツの他にピスタチオやイチジクを始めとした、中東のドライフルーツやナッツを輸入しています。
代表はイランの現地の畑に実際に行って、現地の人とのフェアトレードを行っています。
アマゾンでも購入ができ、金額もお徳用は1kgで1500円程度でとても安いです。
販売も一時停止されています。
今川製菓はナッツやドライフルーツを取り扱う企業で、デーツは1kgをアマゾン限定で販売しています。
こちらも1kgで1,500円程度。
粒は「Pariz Nuts」と比較すると小ぶりのものが多いですが、食べ過ぎずに済みます!
「Pariz Nuts」は、届くパッケージも上品です。
他のドライフルーツ専門店から注文をすると、袋はただの透明のパック。
しかし、「Pariz Nuts」の商品は、モダンなデザインで届くので、とっても嬉しいですし保存もしやすいです。
※仕入れ状況によって、外装のパックが透明に変わるときがありますが、普段は下のモダンなデザインです。
現在、販売者の都合でリコールの商品があるようです。
販売も一時停止されています。
他に、お好み焼きのソースで有名な「おたふくソース」は、デーツシロップを原料に長年使用しており、最近ではデーツをそのまま商品として販売もしています。
こちらは少量なので、まず味を試したい方におすすめです。
ほかにも、料理に使いたい場合は、既にダイス状に切られたデーツがおすすめです。
種が既に取られているため、中身の黒い部分が気になったりすることもなく、すぐに砂糖の代用に使うことができます。
まとめ
デーツは、中東ではとてもメジャーなドライフルーツです。
栄養素は多く含みますが、味はとても甘いため、食べ過ぎには注意が必要です。
種類は多くあり、品種によって固さや味が異なります。
ぜひ色々な種類を試してみて、お好きな品種を見つけてみてくださいね。
サーヤ(サイヤー) |
ピアロム |
ディグレットデーツ |
マジョール |
アジュワ |
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味 | 黒糖、羊羹のような濃厚な甘さ | すっきりしたコクのある甘さ | フルーティな甘さ | ねっとりとした濃厚な甘さ | コクのある甘さ |
甘さレベル (1〜5) ※5が最大の甘さ |
4 |
2 |
1 |
5 |
3 |
柔らかさ | 皮は少し硬く中はしっとり | 皮が硬く弾力がある | 皮が硬く弾力がある | 粒が大きく潰れている | 丸っぽくしっとりとした食感 |
特徴 | ・日本に最も多い品種 ・甘さが強く繊維が多い |
・細長い ・固めのため洗える |
・ピアロムに似ている ・食べやすい味 |
・大きく、潰れたものが多い ・お菓子やシロップ作りにおすすめ |
・黒く丸い見た目 ・とても稀少で高価 |
サイト |
私が一番好きなデーツの食べ方は「そのまま食べる」ことですが、ほかにもお酒のおつまみにしたり、アレンジが豊富に可能です。
デーツの食べ方は、ダイスに切ってオートミールやシリアルに入れてもいいですし、ブレンダーでスムージーにしてもおいしいです。
すでにシロップ状にされて売られていたりもしますので、パンケーキにかけたり、ヨーグルトにかけてもいいでしょう。
料理やお菓子作りにも、砂糖の代用として使えます。
ロースイーツ、ローフード、ダイエット食の方におすすめのアレンジレシピもぜひ参考にしてください。
参考記事
デーツのアレンジレシピはこちら
よくある質問
食感はねっとりとしています。
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