抗菌効果が高く、爽やかな香りが特徴の「ティーツリー」のアロマオイル。
他のアロマともブレンドしやすく、防虫効果もあると言われています。
「ティーツリー(ティートゥリー)」の効果・効能や、相性の良いブレンド、殺菌効果として使えるスプレーの作り方などを紹介します。
目次
ティーツリーとは
項目 | 特徴 |
名前 | ティーツリー、ティートゥリー、ティートリー、Narrow-leaved Paperbark Tea tree(英語) Melaleuca alternifolia(学名) |
科名・属名 | フトモモ科 |
抽出部位 | 葉 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
香りの特徴 | 清涼感・すっきり・グリーン系 |
香りの持続性・揮発速度 | トップノート(20分前後) |
効果 | 抗菌・殺菌作用、消臭、肌の抗炎症、リフレッシュ効果など |
禁忌 | 肌への刺激性に注意、プラスチック製品への使用 |
相性の良いブレンド | 柑橘系(レモンやライム)・ハーバル系※(ユーカリやクスノキ)・ウッド系(ヒノキやサイプレス) |
ティーツリーは、オーストラリアが原産地の常緑樹です。
先住民アボリジニが何千年も前から愛用しているハーブで、お茶として飲まれていたことが由来で「Tea(ティー)」という言葉が付いていると言われています。
・揮発速度が早く、最初の印象となる「トップノート」
・中間の速度で香り、ブレンドした時の中心の香り「ミドルノート」
・揮発速度が遅く、余韻のある香りとなる「ベースノート」
の3つに分けられます。
香りの特徴
ティーツリーのオイルは、清涼感のあるスッキリとした香りが特徴です。
主な成分には、「テルピネン」と「シネオール」が含まれています。
シネオールは特にツンと刺激性がある香りのため、刺激が苦手な方はシネオールの含有量が少ないものがおすすめです。
・テルピネン→規格:30%以上で多い方が良い、理想:35%以上
・シネオール→規格:15%以下、理想:5%程度
ティーツリー(ティートゥリー)の効果・効能
- 殺菌・抗菌効果
- 消臭効果
- 虫よけ効果
- 肌の抗炎症効果
- リフレッシュ効果
抗菌作用
ティーツリー(ティートゥリー)の香りは抗菌作用を持つと言われています。
そのため、風邪の流行時期にアロマディフューザーで利用したり、暑いお湯を張った洗面器に数滴入れて呼吸をする「蒸気浴」などもおすすめです。
複数のアロマをブレンドさせることで、さらに幅広い効果が期待できるとも考えられています。
特にティートリーは、大腸菌・表皮ブドウ球菌に対して抗菌効果を示した。それに対し、ラベンダーの抗菌効果は、ブドウ球菌に対しては、ティートリーと同程度の抗菌効果を持つが、大腸菌に対しては抗菌効果がないという細菌種特異性のあることも明らかとなった。このことから、精油を組み合わせることで、特定の細菌種に対して効率的な抗菌効果を上げることができるのではないかと期待している。
引用:福岡県立大学看護学研究紀要精油(ティートリーとラベンダー)の抗菌効果の検討 その1
消臭効果
また、ティートリーは防臭・消臭効果もあり、部屋や玄関の芳香剤にも使われます。
衣服や靴のニオイが気になるときにアロマスプレーなどを使うと、すっきりと爽やかなアロマを楽しめます。
虫除け効果
さらに、ティーツリーには虫が嫌う成分(シトラール)も含まれるため、虫除けスプレーにも使われています。
網戸にスプレーすることはもちろん、子どもの洗いづらいおもちゃのダニ防止にも効果的です。
犬のノミ対策として、ティートリー配合のペット用シャンプーなども販売されています。
ティートゥリーとユーカリの違い
ティートリーとユーカリは、どちらもオーストラリア原産のフトモモ科の植物です。
ユーカリもティートリー同様に、殺菌・抗菌効果があり、ウイルス対策にも使われます。
しかし、香りはティートリーよりも薬品に近いような刺激が強く、芳香剤として単体で使うことはそれほど多くないという違いがあります。
使う場合は、甘い香りなどとブレンドしたり、少量を使うことがおすすめです。
気分によってティートリーとユーカリは使い分けてみるといいでしょう。
ティーツリー(ティートゥリー)の禁忌
ティーツリー(ティートゥリー)は、刺激性のアロマオイルのため、敏感肌や赤ちゃんへの使用は禁忌だと言われています。
また、ティーツリーには樹脂素材(プラスチック)にを溶かすリモネンという成分が含まれます。
そのため、ティーツリーオイルをプラスチック容器に入れて使うのは避けましょう。
相性の良いブレンドと使い方
ティーツリーは、さっぱりとしたグリーンの香りのため、同族の樹木系(ユーカリなど)や、ローズマリーなどのハーブ系とのブレンドがおすすめです。
読書や仕事の集中したいときに、心身ともにリフレッシュすることができます。
甘い香りが苦手な男性のいるご家庭でも使いやすいでしょう。
おすすめの使い方
ティーツリーの精油(エッセンシャルオイル)は、そのままディフーザーを使って部屋でリフレッシュ気分を楽しむことはもちろん、抗菌としてキッチンの掃除の際に雑巾に数的垂らしたり、ヘアオイルに加えて防臭オイルなど、使い方の幅はとても広いアロマです。
特に虫除けしたい夏や、ウイルス対策が気になるインフルエンザ流行の時期にも使える「アロマスプレー」の作り方を紹介します。
ティーツリースプレーの作り方
・水:45ml
・エタノール:5ml
・ティーツリーアロマオイル:15滴程度
- STEP1水を入れるスプレータイプの遮光瓶に精製水を45ml入れます。
- STEP2材料を混ぜる無水エタノールを5ml、ティーツリーオイルを10~15滴ほど入れます。
- STEP3出来上がりよく振って完成です!
網戸や靴箱、子供のおもちゃなどにスプレーして使えます。
他にも、お洗濯の際に洗濯機に数滴入れたり、コップ1杯のお水に1~2滴入れてうがい薬として利用したりもできますよ。
おすすめ商品
ティートリーのアロマオイルは、エッセンシャルオイル専門店だけでなく、無印良品などのホームセンターなどでも購入ができます。
生活の木
エッセンシャルオイルの老舗「生活の木」は、ハーブとアロマテラピーの専門店で、女性に人気です。
NEAL’S YARD REMEDIES
イギリスのオーガニック薬局から始まった、NEAL’S YARD REMEDIES(ニールズヤードレメディーズ)は、ティートリーのオイルだけでなくスキンケアやヘアケア、石鹸などのアイテムも揃っています。
ヘアオイルやスキンケアも手作りしてみたいという方は、オイルなども手に入るためおすすめです。
無印良品
無印良品は、アロマの金額も安く、お手頃です。
定番の香りだけでなく、オリジナルブレンドのオイルも評判があり、シンプルなデザインのアロマディフューザーとセットで購入する方も多いようです。
まとめ
項目 | 特徴 |
名前 | ティーツリー、ティートゥリー、ティートリー、Narrow-leaved Paperbark Tea tree(英語) Melaleuca alternifolia(学名) |
科名・属名 | フトモモ科 |
抽出部位 | 葉 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
香りの特徴 | 清涼感・すっきり・グリーン系 |
香りの持続性・揮発速度 | トップノート(20分前後) |
効果 | 抗菌・殺菌作用、消臭、リフレッシュ効果など |
禁忌 | 肌への刺激性に注意、プラスチック製品への使用 |
相性の良いブレンド | 柑橘系(レモンやライム)・ハーバル系※(ユーカリやクスノキ)・ウッド系(ヒノキやサイプレス) |
ティーツリーオイルは、ディフューザーや芳香剤として利用するだけでなく、その高い抗菌効果を期待した使用方法も多くあります。
ただし、肌が敏感な方や動物への使用はご注意ください。
スッキリとした香りでリフレッシュ効果だけでなく、抗菌作用によって日常生活にも実用性があるティーツリーオイルは、初心者にもおすすめのアロマです。
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