レモンバームのアロマ(精油)は、別名「メリッサ」とも呼ばれ、さわかやな香りはハーブティーや香水などにも使われます。
ギリシャ語ではメリッサ(Melissa)は「ミツバチ」という意味があり、日本では「コウスイハッカ(香水薄荷)」などとも呼ばれます。
リフレッシュ効果などが期待できるレモンバーム(メリッサ)の、その他の効果、おすすめのブレンドや使い方(禁忌)を紹介します。
目次
レモンバーム(メリッサ)とは
項目 | 特徴 |
名前 | レモンバーム、メリッサ、シトロネル、Melissa officinalis(学名) |
科名・属名 | シソ科 |
抽出部位 | 花・葉 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
香りの特徴 | 爽やか、柑橘系ハーブの香り、刺激のあるレモンの香り |
香りの持続性・揮発速度 | ミドルノート(4時間程度) |
効果 | リフレッシュ・抗うつ作用・消化促進など |
禁忌 | 肌への直接の使用 |
相性の良いブレンド | ゼラニウムやラベンダーなどのフローラル系、柑橘系など |
レモンバームは、ヨーロッパが原産のシソ科の多年草でミントに似ています。
白又はピンク、黄色の小さい花を咲かせます。
レモンバーベナ、レモングラスと共にレモンの爽やかな香りが特徴の植物です。
フレッシュなレモンバームは、ガーデニングなどで育てやすいですが、精油は少量しか取れないため、とアロマはとても稀少で価格は安くはありません。
(1kgのオイルを抽出するのに約5tの草葉が必要)
・揮発速度が早く、最初の印象となる「トップノート」
・中間の速度で香り、ブレンドした時の中心の香り「ミドルノート」
・揮発速度が遅く、余韻のある香りとなる「ベースノート」
の3つに分けられます。
メリッサの意味と由来
レモンバームの別名「メリッサ(Melissa)」は、ギリシャ語の「ミツバチ」に由来します。
レモンバームに宿る小妖精の名前がメリッサだったため名付けられたという説や、甘い香りに集まってくるミツバチを逃さないように、養蜂のためにも使われていたことに由来するとも言われています。
香りの特徴
レモンバーム(メリッサ)の香りは、オレンジのようなシトラスのような爽やかな香りです。
ミント同様に、デザーどの飾りに飾ったり、フレッシュハーブティーにすると、爽やかな味わいを楽しむことができます。
柑橘系とグリーンな爽やかな香りのため、同系列のアロマとの相性がよく、他にもフローラルな甘い香りと合わせると、全体の香りをさっぱりとまとめることができます。
レモンバーム(メリッサ)の効果・効能
レモンバーム(メリッサ)のエッセンシャルオイルは、主にリフレッシュ効果や、抗炎症効果など、心身へのメリットが多く知られています。
身体への効果
- 抗炎症効果
- 血行促進
- 消化促進
- 安眠効果
レモンバーム(メリッサ)は、リラックスやリフレッシュ効果が高いため、それによって消化促進や安眠などの効果が期待されています。
爽やかな香りで血行促進効果などもあるため、コスメやバスセットの商品などにも多く利用されています。
精神的な効果
レモンバーム(メリッサ)は、リフレッシュ、気持ちを前向きにし、抗鬱効果があると言われています。
古代ギリシャの医師は、傷口などの炎症を抑える為にはもちろん、抗鬱としても利用していたそうです。
レモンバーム(メリッサ)に禁忌はある?
一般的に、アロマオイルは刺激が強いため、肌への直接の使用は避けましょう。
特に、レモンバームには、爽やかな香り成分の「シトラール」が含まれます。
「シトラール」は、肌が敏感な人には刺激が強く出る場合があります。
必ず肌の弱い方はパッチテストをするようにしましょう。
おすすめのブレンドと使い方
レモンバーム(メリッサ)の香りは、刺激が強いため、少量から使うことをおすすめします。
ブレンドすると4時間前後香りが続く「ミドルノート」です。
20分程度で香りが消える「トップノート」の香りを爽やかに変えて支えることができるため、同じ柑橘系のトップノートの「ベルガモット」や、フローラルな香りの「ゼラニウム」などと相性がよく、爽やかにまとめることができます。
おすすめの使い方は、ルームフレグランスとしてディフューザーを利用してリフレッシュとして利用したり、お風呂場の隅に数的垂らして芳香浴を楽しみながら入浴をすると、さらにスッキリと爽やかな気分転換が期待できます。
肌への刺激が強いため、湯船に直接入れるなどして肌に直接触れる使い方は避けましょう。
抗炎症作用などのために肌に使いたい場合は、既に加工されたコスメなどを少量ずつパッチテストをして使うと安心です。
他にアロマバスに使いたい場合は、直接湯船に入れると肌への刺激が強く感じる方も多いため、芳香浴がおすすめです。お風呂場の四隅に数的アロマを垂らして香りを楽しみながら入浴しましょう。
スキンケアのためにお風呂に入れたい場合は、必ずバスソルトやバスオイルと混ぜて使いましょう。
フレッシュハーブティーの作り方
レモンバームは、ガーデニングで育てるのはとても簡単ですが、抽出されるエッセンシャルオイルはとても少ないため、価格は高いのが特徴です。
フレッシュハーブティーは、レモンバーム(メリッサ)の香りも楽しめるおすすめの利用の仕方です。
・お湯:300ml
・レモンバームの葉:両手に乗るくらい
・はちみつ:少々
- STEP1レモンバームを収穫両手に乗るくらいのレモンバームを採取し、軽く水洗いします。
- STEP2ポットにハーブとお湯を注ぐレモンバームをポットに入れ、熱く沸騰したお湯を注ぎます。
数分蒸らして待ちましょう。
- STEP3はちみつで味を整える。カップに注いではちみつを少量加えて好みの甘さに整えましょう。
スライスしたレモンやレモンの皮があれば、少し追加するとさらに風味が増します。
作り方はとても簡単なのでぜひ一度試してみてくださいね。
フレッシュのレモンバームは、ミント同様に苗で安く売られており、育てるのはとても簡単です。
葉っぱは日光が当たるように間引きをし、大きくなったら株分けすると、急速にたくさん育ちます。
フレッシュのまま使うことや、乾燥させてポプリにしたり、ティーバッグに入れてお風呂に浮かるなどの使い方もおすすめです。
おすすめ商品
アロマオイルを取り扱うブランドは多くあり、香りや値段が若干異なります。
NEAL’S YARD REMEDIES
NEAL’S YARD REMEDIES(ニールズヤードレメディーズ)は、イギリス生まれの、オーガニック認定を受けている精油ブランドです。
「オーガニック」という言葉が知られていない時代に、「厳選した植物素材にこだわったアロマやハーブで、こころも体も美しく、健康に」と提案し、ロンドンで薬局を開始したのが始まりの歴史あるブランドです。
コスメも豊富にあるため、まずはスキンケアコスメで香りや効果を試してみたいという方にもおすすめです。
生活の木
生活の木は、エッセンシャルオイルのほか、抗菌作用やフレッシュな香りを楽しめる、マスクスプレーなどもあります。
en herb(エンハーブ)
サントリーグループのハーブ専門店「enherb(エンハーブ)」
は、ハーブ専門店として、ハーブティーはもちろん、アロマオイルも販売しています。
目的や効果にあったブレンドのハーブティーも多いため、まずはお茶で手軽に香りを試したいという方にもおすすめです。
まとめ
項目 | 特徴 |
名前 | レモンバーム、メリッサ、シトロネル、Melissa officinalis(学名) |
科名・属名 | シソ科 |
抽出部位 | 花・葉 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
香りの特徴 | 爽やか、柑橘系ハーブの香り、刺激のあるレモンの香り |
香りの持続性・揮発速度 | ミドルノート(4時間程度) |
効果 | リフレッシュ・抗うつ作用・消化促進など |
禁忌 | 肌への直接の使用 |
相性の良いブレンド | ゼラニウムやラベンダーなどのフローラル系、柑橘系など |
レモンバーム(メリッサ)は、レモンのような爽やかな柑橘系の香りが特徴の、稀少なアロマオイルです。
気持ちを前向きにする効果が期待でき、消化促進などの効能もあると考えられています。
おすすめのブレンドは、同じ柑橘系や、フローラル系の香りとブレンドすると、スッキリとまとまります。
フレッシュレモンバームは育て方が簡単なため、ハーブティーにもできておすすめです。
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