ローズマリーのアロマ(精油)は、地中海が原産の植物で、香りが爽やかでアロマ初心者にも人気です。
ローズマリーには種類があり、それぞれ血行促進や抗鬱効果など、幅広い心身への効能が期待できると言われています。
料理だけではない、ローズマリーのアロマの効果、おすすめのブレンドや使い方(禁忌)を紹介します。
ローズマリーとは
項目 | 特徴 |
名前 | ローズマリー、Rosemary、Rosmarinus officinalis(学名) |
科名・属名 | シソ科 |
抽出部位 | 花・茎・葉 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
香りの特徴 | 爽やか、強いハーブの香り |
香りの持続性・揮発速度 | トップノート(20分程度) |
効果 | リフレッシュ・前向きな気分・集中力アップ・冷え性改善 |
禁忌 | 肌への直接の使用など |
相性の良いブレンド | オレガノなどのハーブ系、ユーカリなどのさっぱりした樹木系 |
ローズマリーは、一年を通して葉を茂らせる、強い植物です。
香りが爽やかなのが特徴で、肉料理などの香辛料としても使用されます。
・揮発速度が早く、最初の印象となる「トップノート」
・中間の速度で香り、ブレンドした時の中心の香り「ミドルノート」
・揮発速度が遅く、余韻のある香りとなる「ベースノート」
の3つに分けられます。
種類(ケモタイプ)
ローズマリーは、同じ植物でも、成分の違いによって、3つの種類(ケモタイプ)に分けられます。
種類 | 特徴 |
カンファー | 刺激が強く、香りも強い。成分にケトン類が多い。 |
ネシオール | 一般的によく使われる。成分に酸化成分が多い。 |
ベルべノン | 見ることは稀。グリーンな香りが印象的。 |
アロマ(精油)を購入して特にラベルに記載がない場合は、ネシオールである場合がほとんどです。
同じ植物を、成分の含有量の違いで区別したものです。植物は、同じ植物でも、生育する環境により、成分が異なる場合があり、それにより効果などが変わることがあります。
香りの特徴
ローズマリーは、ハーブの爽やかな香りが特徴です。
グリーンな香りが強く、肉料理などにも香りづけや臭い消しに使われます。
イタリア料理などでは魚やピザなどにも使われています。
虫が嫌う香りで、虫除けにも効果があると言われています。
香りの刺激が強いため、使う量は少量からがおすすめです。
ローズマリーの効果・効能
ローズマリーは、血行促進、気持ちを前向きにするなど心身へのメリットが知られています。
身体への効果
- 血行促進
- 肩こり、むくみ解消
- 低血圧の緩和
- 虫除け
- リフレッシュ効果
ローズマリーは、血圧を上昇させる効果が期待できると言われているため、血行促進や冷え性の緩和、それによるむくみ緩和などの効果が考えらます。
特にケモタイプ別には、刺激の強い「カンファー」は筋肉の疲労による肩こりや筋肉痛の緩和に効果があると言われ、もっとも一般的な「シネオール」は、疲労回復などに効果があると考えられています。
中世では、ハンガリー女王をはじめとして美容液にも使われていました。
「ローズマリー・カンファー」「コントロール」「真正ラベンダー」の3群間で,吸入前後の血圧脈拍値を検定にて比較した結果,収縮期血圧および拡張期血圧については3群間ともに前後での有意差は見られなかった。
脈拍値はローズマリー群で吸入後に有意な上昇が見られた(平均70から73に上昇,P=0.015)が,真正ラベンダー群とコントロール群では変化を認めなかった
精神的な効果
ローズマリーには、気持ちを前向きにし、高揚させる、抗鬱効果があると言われています。
気持ちが沈む時や自身が持てない時などに利用してみると良いでしょう。
ローズマリーに禁忌はある?
一般的に精油は刺激が強いため、肌への直接の使用は避けましょう。
また、血圧を上昇させる効果があるため、高血圧の方も控えましょう。
また近年,その記憶力回復作用から認知症看護領域でも注目されている.しかし中枢神経興奮作用のあるケトン類のカンファーを多く含んでいる事から,高血圧患者には禁忌とされている。
引用:精油の香りと嗜好が健常人の血圧・脈拍に及ぼす影響
おすすめのブレンドと使い方
ローズマリーの香りは、刺激が強いため、少量から使うことをおすすめします。
ブレンドすると最初に香って印象付けを行い、20分程度で香りが消える「トップノート」です。
そのため、ブレンドする際は香りに深みが出て、さらに変化を時間が経つにつれて楽しめるよう「ミドルノート」や「ベースノート」などの長持ちする香りと合わせるのがおすすめです。
筋肉痛の緩和にジュニパーベリーや、同じようにスッキリとした香りが特徴の樹木系(ユーカリなど)もブレンドの相性が良いです。
おすすめの使い方は、朝のルームフレグランスとしてディフューザーを利用して気持ちの高揚効果として利用したり、お風呂場の隅に数的垂らして芳香浴を楽しみながら入浴をし、血行促進を促すなどの使い方です。
睡眠前は、頭がスッキリして逆に目が覚めてしまうことがあるため、睡眠の数時間前までに使うと良いでしょう。
使い方
ローズマリーは、強い爽やかな香りが特徴です。ルームフレグランス(ルームスプレー)やデフューザーで芳香浴などに使うのがおすすめです。
簡単にできるルームスプレーの作り方を紹介します。
・水:10ml
・エタノール:5ml
・ローズマリーアロマ:3滴程度
・スプレー入れ(100均などにある旅行用のセット)
- STEP1水を入れるスプレー容器の中に水を入れます。
- STEP2材料を混ぜる材料を全て入れてよく混ぜます。
- STEP3出来上がり使うときは毎回、よく振ってから使います。
数日で使えるだけの分量がおすすめです。
作り方はとても簡単なのでぜひ一度試してみてくださいね。
ローズマリーの香りは、他のアロマと比較しても少量で強く感じます。
まずは少量で試してみて、香りが足りなければ少しずつ分量を増やしてみましょう。
スプレー以外にも、ディフューザーに数的落として使うだけで、部屋の香りが華やぎます。
他にアロマバスに使いたい場合は、直接湯船に入れると肌への刺激が強く感じる方も多いため、芳香浴がおすすめです。お風呂場の四隅に数的アロマを垂らして香りを楽しみながら入浴しましょう。
スキンケアのためにお風呂に入れたい場合は、必ずバスソルトやバスオイルと混ぜて使いましょう。
おすすめ商品
アロマオイルを取り扱うブランドは多くあり、香りや値段が若干異なります。
ローズマリーは含有成分で分類したケモタイプが明記されている商品もあるため、特定のタイプが欲しい場合はチェックできます。
生活の木
NEAL’S YARD REMEDIES
NEAL’S YARD REMEDIES(ニールズヤードレメディーズ)は、コスメも豊富にあるため、まずはスキンケアコスメで香りや効果を試してみたいという方にもおすすめです。
クリアでシャープな香りです。
無印良品
無印良品のはディフューザーなども安く、アロマ初心者に手に取りやすい値段です。
まとめ
項目 | 特徴 |
名前 | ローズマリー、Rosemary、Rosmarinus officinalis(学名) |
科名・属名 | シソ科 |
抽出部位 | 花・茎・葉 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
香りの特徴 | 爽やか、強いハーブの香り |
香りの持続性・揮発速度 | トップノート(20分程度) |
効果 | リフレッシュ・前向きな気分・集中力アップ・血行促進など |
禁忌 | 肌への直接の使用など |
相性の良いブレンド | オレガノなどのハーブ系、ユーカリなどのさっぱりした樹木系 |
ローズマリーのアロマ(エッセンシャルオイル)は、クリアで爽やかな香りが強いのが特徴です。
気持ちを前向きにする効果が期待でき、血行促進などの効能もあると考えられています。
おすすめのブレンドは、樹木系で爽やかなものにすると、スッキリとまとまります。
香りは長続きしないトップノートですが、印象が強いため、まずは少量づつ使いましょう。
使い方は目的に合わせてうまく利用するのがおすすめです。
よくある質問
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