スイートオレンジのアロマオイル(精油)は、「オレンジスイート」と呼ばれることもあり、オレンジの果皮から採れる甘酸っぱい柑橘の香りのアロマです。
馴染みのある香りは好き嫌いが少なく、様々なオイルとの相性も良いため、初心者も組み合わせを楽しみながら使うことができます。
スイートオレンジのアロマの効果・効能、おすすめの使い方やおすすめの組み合わせを紹介します。
目次
スイートオレンジとは
項目 | 特徴 |
名前 | スイートオレンジ、オレンジスイート、Citrus sinensis(学名) |
科名・属名 | ミカン科 |
抽出部位 | 果皮 |
抽出方法 | 圧搾法 |
香りの特徴 | まさに果物の甘くジューシーな香り |
香りの持続性・揮発速度 | トップノート(20分程度) |
効果 | 心身の活性化・無気力改善・胃腸の働きを整える・食欲不振の緩和・血行促進・むくみの緩和 |
禁忌 | 肌への直接の使用、妊娠初期や敏感肌の方の使用など |
相性の良いブレンド | ローズウッド、ゼラニウム、ラベンダーや同じ柑橘系とも相性が良い |
スイートオレンジは、たくさんあるオレンジの種類の中でも食用として多く育てられています。
現在主な生産地はスペインやイタリア、アメリカなどで広く栽培されています。
・揮発速度が早く、最初の印象となる「トップノート」
・中間の速度で香り、ブレンドした時の中心の香り「ミドルノート」
・揮発速度が遅く、余韻のある香りとなる「ベースノート」
の3つに分けられます。
スイートオレンジとビターオレンジとの違い
オレンジのアロマには、「スイートオレンジ」と「ビターオレンジ」の2種類があります。
これは、抽出するオレンジが違い、「スイートオレンジ」はよく見かける食用にもなるオレンジ。
一方、「ビターオレンジ」は学名でCitrus aurantiumと呼ばれ、日本では「橙(ダイダイ)」と言われます。
橙は、花からは水蒸気蒸留法でネロリ、葉からは水蒸気蒸留法でプチグレンが抽出されます。
スイートオレンジには、肌に塗ったまま紫外線に浴びると、炎症・シミなどになる可能性があると言われる「光毒性」はない、又は非常に弱いとされます。
一方、ビターオレンジには「光毒性」があるため、スイートオレンジの方が一般的に使われます。
スイートオレンジの効果・効能
スイートオレンジの精油には、心身に様々な効果が期待できますので紹介します。
身体への効果
- 冷え性改善
- 胃腸の調子を整える
- 食欲増進
- むくみ解消
参考:アロマテラピーの教科書
精神的な効果
- 抗うつ作用
- リフレッシュ
- 不眠の緩和
スイートオレンジには、気持ちを前向きにし、リフレッシュ効果があるとされ、パニック障害などにも使われる臨床例があります。
スイートオレンジ精油の吸入を行った場合,POMSの下位項目である『活気』の低下が少なかったと報告している。
これは,スイートオレンジの吸入によるリフレッシュメント効果と解釈でき,本実験におけるスイートオレンジのリフレシュメント効果に一致する結果と考えられた。
引用:日本看護研究学会雑誌 柑橘系精油によるアロママッサージのリラクセーション効果およびリフレッシュメント効果について
参考:アロマテラピーの教科書
肌への効果
他にも、皮脂分泌の調整をし、フケやニキビの緩和にも効果があるとされています。
参考:アロマテラピーの教科書
スイートオレンジに禁忌はある?
一般的に精油は刺激が強いため、肌への直接の使用は避けましょう。
特に柑橘系のオイルは刺激が強いため、敏感肌の方には注意が必要です。
手作りコスメなどでも、必ずパッチテストをしましょう。
急にたくさんの量を使わずに、少しずつ利用してみましょう。
妊娠初期にも刺激を避ける方が良いでしょう。
光毒性はないと言われていますが、心配な方は、肌に着けるマッサージなどには使わず、芳香浴のみとするのがおすすめです。
おすすめの使い方
スイートオレンジは、皮脂分泌の調整作用などが期待できるため、アロマバスのほか、ヘアケアなどにもおすすめです。
ただし、刺激のあるオイルのため、敏感肌の方は特に注意が必要です。
コスメとして使う場合は、手作りの際は希釈度を守るようにし、心配な場合は既成のコスメから使ってみるのもいいでしょう。
もしもアロマバス(足浴)などに使う場合は、必ず乳化剤や植物油に混ぜて使いましょう。
個人的には芳香浴が安心のため、アロマバスをしたい場合は、浴室で桶に湯を張って数滴垂らして芳香浴がおすすめです。
安眠効果もあるため、寝室でディフューザーを利用するのも良いでしょう。
おすすめのブレンド
同じ柑橘系はもちろん、よく相性が良いとして知られるのがラベンダーです。
ラベンダーには同じリフレッシュやリラックス効果があるため、寝る前に寝室で芳香浴としてもおすすめです。
冷え性やむくみ、肩こり改善などの目的で利用する場合は、ジンジャーやカルダモンと合わせるのがおすすめです。
合わせるオイルの選び方としては、スイートオレンジがすぐに香りが消えるトップノートのため、持続性があり香りの軸となるゼラニウムなどとの組み合わせをしてみましょう。
ベースの香りの最初にオレンジが香り、全体の印象を変えることができます。
おすすめ精油
アロマオイルを取り扱うブランドは多くあります。
香りの好みが変わったり、フレッシュさが保てるため、購入の分量は少しづつからがおすすめです。
NEAL’S YARD REMEDIES
NEAL’S YARD REMEDIES(ニールズヤードレメディーズ)は、コスメも豊富にあるため、まずはスキンケアコスメで香りや効果を試してみたいという方にもおすすめのブランドです。
すでに相性が良いオイルとブレンドされたマッサージオイルやハンドクリームなどもあります。
純粋な精油では「オレンジオーガニック」として販売されています。
10mlから試すことが可能です。
生活の木
エッセンシャルオイルの老舗「生活の木」は、ハーブとアロマテラピーの専門店で、女性に人気です。
生活の木は、3mlから購入ができ、その分安く試すことができるため、初めての方にもおすすめです。
スイートオレンジのアロマオイルのまとめ
項目 | 特徴 |
名前 | スイートオレンジ、オレンジスイート、Citrus sinensis(学名) |
科名・属名 | ミカン科 |
抽出部位 | 果皮 |
抽出方法 | 圧搾法 |
香りの特徴 | まさに果物の甘くジューシーな香り |
香りの持続性・揮発速度 | トップノート(20分程度) |
効果 | 心身の活性化・無気力改善・胃腸の働きを整える・食欲不振の緩和・血行促進・むくみの緩和 |
禁忌 | 肌への直接の使用、妊娠初期や敏感肌の方の使用など |
相性の良いブレンド | ローズウッド、ゼラニウム、ラベンダーや同じ柑橘系とも相性が良い |
スイートオレンジののアロマは、果物そのもののような、甘くでジューシーな香りです。
リフレッシュ効果が高く、気分転換に芳香浴やアロマバスなどの使い方がおすすめです。
揮発性が高い「トップノート」のため、ベースとなる香りとブレンドをして香り全体の印象を変える組み合わせがおすすめです。
柑橘系は若干の刺激があるため、少量から使ってみるようにしましょう。
よくある質問
一方、「ビターオレンジ」は学名でCitrus aurantiumと呼ばれ、日本では「橙(ダイダイ)」と言われ、少し苦味がある香りです。
揮発性が高いため、他のアロマとブレンドして使うと香りを長く楽しめます。
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