ミルラのアロマオイル(精油)は、樹脂から抽出されます。
スモーキーなバルサム調の香りで、若干の苦味を感じる香りです。
抗菌作用やリラックス効果が期待でき、香りが強く長持ちします。
ミルラのアロマの効果・効能、固まってしまった時の対処法、おすすめの使い方やブレンドを紹介します。
ミルラとは
名前 | ミルラ、マー、Myrrh、Commiphora myrrha/Commiphora molmol(学名) |
科名・属名 | カンラン科 |
抽出部位 | 樹脂 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
香りの特徴 | スモーキーなバルサム調の香りで、若干の苦味を感じる香り。 |
香りの持続性・揮発速度 | ベースノート(6時間程度) |
主な香り成分 | セスキテルペン炭化水素類(リンデステレン20~40%、クルゼレン15〜20%、フラノオイデスマディエン20〜40%) ケトン類(メチルイソブチルケトン微量) セスキテルペンアルコール類(カジノール微量) |
効果 | 抗菌作用・抗ウイルス作用・口腔内のケア・鎮静 |
禁忌 | 肌への直接の使用、妊娠中や敏感肌の方の使用など |
相性の良いブレンド | ローズウッドやイランイラン、ハーブ系や柑橘系とも相性が良い |
・揮発速度が早く、最初の印象となる「トップノート」
・中間の速度で香り、ブレンドした時の中心の香り「ミドルノート」
・揮発速度が遅く、余韻のある香りとなる「ベースノート」
の3つに分けられます。
ミルラは、インドやエチオピアに主に生息する低木で、樹皮から赤褐色の樹脂が採れます。
別名「没薬(もつやく)」とも呼ばれ、抗菌効果が高いため古代エジプトではミイラ作りにも使用されていました。
聖書の中ではイエス誕生の贈り物としてフランキンセンス(乳香)と黄金と共に贈られたと言われています。
フランキンセンス(乳香)は、同じカンラン科で、同様に樹脂から抽出されますが、樹脂が取られる木や香りも異なるものです。
香りの特徴
ミルラは、スパイシーでウッディな香りに、少し苦味がある香りです。
樹脂の独特の深みがあり、お香としてや瞑想時にも多く使われます。
東洋をイメージさせる様なオリエンタルな香りも特徴です。
ミルラの効果・効能
ミルラの精油には、心身に様々な効果が期待できますので紹介します。
身体への効果
- 抗菌、抗ウイルス作用
- 口腔をケアする
- スキンケア
- 消化器系の調子を整える
高い抗菌作用から、古代ではミイラ作りにも使われていました。
また、かかとの乾燥やあかぎれなどのスキンケアにも効果が期待できます。
かゆみや炎症をを緩和するセスキテルペン系の芳香成分が強いので、炎症のある皮膚にも用いられる。
引用:アロマテラピーの教科書
また,主成分であるカミツレチンキ,ラタニアチンキ,ミルラチンキを含有した含嗽剤によっても,歯肉炎症状の改善を認めた
精神的な効果
- 鎮静
- リラックス
- 安眠効果
ミルラは、精神を安定させてリラックスさせる効果でも知られています。
古代エジプトでは、心を落ち着かせて安心して眠れるように夜に焚く香り「キフィ」にも使われていました。
参考:アロマテラピーの教科書
ミルラに禁忌はある?
一般的に精油は刺激が強いため、肌への直接の使用は避けましょう。
ミルラは刺激が弱いとされていますが、敏感肌の方には注意が必要です。
手作りコスメやアロマバスには希釈度を守り、乳化剤などを利用するようにしましょう。
また、香りが強いため、急にたくさんの量を使わずに、少しずつ利用してみましょう。
妊娠中にも刺激を避ける方が良いと言われています。
おすすめの使い方
ミルラは、リラックス効果やスキンケア作用があるため、アロマバスやマッサージなどの使い方がおすすめです。
アロマバスに利用する時は、直接湯船に入れずに乳化剤などを必ず利用するようにしましょう。
乳化剤を加えて2,3滴アロマを入れるだけで十分に香ります。
また、スキンケア用にコスメやマッサージに利用する場合は希釈度を守って利用します。
キャリアオイルに混ぜて手足をマッサージするのはお手軽でおすすめです。
固まってしまった時の対処法
ミルラの精油は、ボトルを開封後、固まってしまうことがあります。
粘性が高いオイルという性質上で、悪くなっているわけではありません。
フタや中のドロッパーが固まって出てこない場合は、無水エタノールで固まっている部分を拭き取るか、手で温めて固まったオイルを少しずつ溶かしてみると良いでしょう。
私は中蓋を取って保管するようにしています。
おすすめのブレンド
ミルラは香りが強いため少量からブレンドをします。
また、香りが長く続くベースノートのため、香りが消えやすいトップノートの柑橘系などと合わせると、全体の香りを長持ちさせる保留剤となることができます。
リラックス効果を高めたい時や寝る前に使う時は、カモミールやローズ、イランイランなどフローラルな香りで、同じ鎮静効果があるものとブレンドがおすすめです。
抗菌作用のためにアロマスプレーなどにしたい場合は、すっきりとした香りのペパーミントやティーツリーとの組み合わせが良いでしょう。
コスメやアロマバスには、ゴージャスな香りになるローズやゼラニウムなどがおすすめです。
おすすめ精油
アロマオイルを取り扱うブランドは多くあります。
ミルラの精油は香りが強く、少量づつしか使わないため、購入の分量も少しだけから購入がおすすめです。
NEAL’S YARD REMEDIES
NEAL’S YARD REMEDIES(ニールズヤードレメディーズ)は、コスメも豊富にあるため、まずはスキンケアコスメで香りや効果を試してみたいという方にもおすすめのブランドです。
10mlから試すことが可能です。
その他にもたくさんのアロマやコスメが揃っているため、ぜひ一度チェックしてみてください。
生活の木
生活の木は、アロマの他、オーガニック商品などを多く取り扱っています。
少量から購入が可能なため、お試しで使えておすすめです。
他にアロマが比較的安く購入できる無印良品では、ミルラの精油は取り扱いが現状ありません。
その他、少量からアマゾンなどでも購入が可能です。
イギリスの香水ブランドで人気の「JO MALONE(ジョーマローン)」でも、ミルラを使った香水やクリーム、コロンスプレーを販売しています。
ミルラのアロマオイルのまとめ
名前 | ミルラ、マー、Myrrh、Commiphora myrrha/Commiphora molmol(学名) |
科名・属名 | カンラン科 |
抽出部位 | 樹脂 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
香りの特徴 | スモーキーなバルサム調の香りで、若干の苦味を感じる香り。 |
香りの持続性・揮発速度 | ベースノート(6時間程度) |
主な香り成分 | セスキテルペン炭化水素類(リンデステレン20~40%、クルゼレン15〜20%、フラノオイデスマディエン20〜40%) ケトン類(メチルイソブチルケトン微量) セスキテルペンアルコール類(カジノール微量) |
効果 | 抗菌作用・抗ウイルス作用・口腔内のケア・鎮静 |
禁忌 | 肌への直接の使用、妊娠中や敏感肌の方の使用など |
相性の良いブレンド | ローズウッドやイランイラン、ハーブ系や柑橘系とも相性が良い |
ミルラは、樹脂系独特の深みのある香りで、瞑想などにもよく使われる香りが長持ちする精油です。
抗菌作用で知られ、口腔ケアやスキンケアなどにもよく使われます。
リラックス効果やスキンケア効果もあるため、アロマバスやキャリアオイルと混ぜてマッサージオイルにもおすすめです。
フローラル系と合わせると、ゴージャスな香りになり、柑橘系などトップノートのオイルと組み合わせると香りを長持ちさせることもでき、ブレンドを楽しめます。
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