瞑想をしていて、「眠くなってしまう」「寝落ちしてしまった」
という方も多いのではないでしょうか。
瞑想は、リラックス効果もあるため、眠くなることは自然なこととも言えます。
一方で、瞑想により集中力を高め「超越瞑想」に至るには、眠気ではなくエネルギーが必要とも言えます。
そこで、瞑想で眠くなる原因や、それによる効果の変化、眠気が起きない方法などを紹介します。
目次
瞑想で眠くなる理由とは?
瞑想をしていて、眠くなる理由はいくつか考えられます。
副交感神経の働きによる
瞑想中に眠くなる理由の1つは、リラックスして副交感神経が優位になっているためだと考えられます。
人は、睡眠時に副交感神経が優位になり、リラックスした状態になります。
同じように瞑想のクラスでも、呼吸に意識を向け、集中はしていますが身体はリラックスした状態で行います。
そのため、意識をうまくコントロールすることに慣れないうちは、精神も一緒にヒーリング状態となり、眠くなってくるのです。
瞑想をしていて、うとうとしてしまうというのは、やり方に慣れるまでは自然なことなのです。
身体はリラックスした状態で、意識は研ぎ澄まさせるトレーニングが、次のステップとなるでしょう。
好転反応
瞑想で眠くなるのは「好転反応」だという考えもあります。
瞑想は、驚くほどエネルギーを使います。
そのため、瞑想状態に達した後は、心身の脱力感から眠くなるとも言われているのです。
もしも、瞑想をした後に眠くなるのであれば、エネルギーを使って瞑想をした好転反応かもしれません。
瞑想中に寝ると効果は減る?
瞑想の効果は、主に以下のようなものが挙げられます。
- 集中力のアップ
- リラックス効果
- リフレッシュ効果
- 自律神経のバランスを整える
- 自己観察
これらにより、生活する上で前向きになった、頭が冴えて仕事のパフォーマンスが上がった、などの意見は人それぞれです。
そして瞑想中に寝てしまったからといって、この効果がなくなるなどということはありません。
瞑想のクラスは、本来は寝る時間ではないため、もちろん寝ずに瞑想し続けることが望ましいです。
しかし、眠たい身体と頭を無理に起きている状態に保とうとすることも、集中には結び付きません。
あまり寝ないように寝ないようにとプレッシャーをかけすぎるのもよくないでしょう。
これは、担当するインストラクターや講師によって考え方は様々です。
先ほど紹介した「瞑想で眠くなるのはリラックスした状態にたどり着いた段階だからOK」「好転反応だからOK」という方もたくさんいます。
徐々に慣れれば、瞑想と睡眠の間の、体はリラックスしていて意識は集中している状態に近づけるでしょう。
瞑想で寝ない方法とは?
瞑想で寝てしまうのは、「最初はある程度仕方がない」と思っていても、やはり寝ずに続けたい場合の対処法をいくつか紹介します。
① 短い時間から
瞑想は、急に長時間できるものではありません。
初心者の方は、まず1分でも2分でも、短い時間に区切って挑戦してみましょう。
スマホのアラーム機能を使ってもいいですし、瞑想アプリなどは5分の間、瞑想しやすい音楽が流れるプログラムなどもあります。
少しの時間、目を閉じるだけでも、心身が落ち着く効果が期待できます。
② 瞑想の時間を工夫する
瞑想をする時間を、夜や食後を避けましょう。
どうしても忙しい毎日の中で、時間を取れるのが寝る前である方も多いかもしれません。
一日頑張った体と頭は、夜は寝る準備ができてしまっています。
できれば、朝、少しでも時間をとって、十分に睡眠をとった後のスッキリとした頭で瞑想をしてみることがおすすめです。
③ まずは集中することから始める
瞑想とは、ヨガ八支則という、ヨガを行う心得や心構えのようなうちの一つです。
・ヤマ(Yama)/禁戒:日常生活で行なってはいけない心得
・ニヤマ(Niyama)/勧戒:日常生活で実践すべき行い
・アーサナ(Asana)/坐法、ポーズ
・プラーナヤーマ(Pranayama)/呼吸法・調気法
・プラティヤハーラ(Pratyahara)/感覚の制御
・ダーラナ(Dharana)/集中・精神統一
・ディアナ(Dhyana)/瞑想
・サマーディ(Samadhi)/三昧、超意識、悟り
最後の三つ「ダーラナ」「ディアナ」「サマーディ」の三つが一般的に「瞑想」と言われるものです。
これは連動しており、集中して瞑想をしていくことで、超越状態に辿り着くとされています。
そのため、瞑想を自分で行っている中で「あ、今瞑想状態から超越に変わった」などという地点は感じないでしょう。
「どうすれば瞑想ができるようになるのか分からない。」
「瞑想は難しい。」
「いつも寝てしまう」
という方は、集中状態をただ続けるようにしてみましょう。
よく瞑想のクラスで、「瞑想とは何も頭で考えず、空っぽにする」というインストラクションがありますが、考えは常に浮かんでくるものです。
急に頭を空っぽにすることはできません。
まずは、何か一つのことに集中して意識を向ける練習をしましょう。
それが「ダーラナ」という瞑想の一歩であり、集中状態では、眠気は起きなくなるはずです。
④ 瞑想アプリやオンラインクラスに参加して習慣化する
最近では、早朝から瞑想のクラスを提供するオンラインのマインドフルネスプログラムや、無料アプリなどもあります。
オンライン瞑想の「MELON」では、インストラクターがまず体をほぐしてから、心身がリラックスした状態で瞑想状態へ入りやすいように誘導してくれます。
一人では体が強張ってしまう方や、どうしても別のことを考えてしまう方などは参加してみると良いでしょう。
また、携帯のアプリにも無料で瞑想時間を知らせてくれたり、リラックスしやすい音楽を選曲してくれるものもあります。
一人では寝てしまったり続かない方は、色々なツールを試してみることをおすすめします。
瞑想×アファメーションとは
「瞑想×アファメーション」というやり方も、最近話題になっています。
アファメーションとは、肯定的な言葉を自分の内側に語りかけることで、前向きな気分にしたり、自分に自信を持たせたりすることです。
瞑想状態にある時に、このアファメーションを行うと、より効果があるとも言われています。
これは、瞑想に到るまでの段階と言えます。
自分を肯定する言葉に集中することで、結果的に瞑想のステップである「集中状態」になるでしょう。
一つのこと(ここではアファメーションの言葉)に集中することで、瞑想に近づけるというやり方です。
まとめ
瞑想で「寝てしまう」、「眠くてうとうとする」という現象は、体がリラックスしている証拠であり、悪いことではありません。
その状態から、意識だけは研ぎ澄まされるようにトレーニングを続けてみましょう。
瞑想のあとは「好転反応」とも言われるほど、エネルギーを使って眠くなるとも言われています。
あまり眠気と戦うことばかりに意識をとらわれず、まずは短い時間から瞑想してみましょう。
瞑想ができているのかいないのかの判断は、あなた自身しか分かりません。
時間を徐々に伸ばしたり、心地よいやり方を研究していくことで、瞑想効果を感じられるようになるでしょう。
よくある質問
そのため、瞑想状態に達した後は、心身の脱力感から眠くなるとも言われています。
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