ネロリのアロマオイル(精油)は、ビターオレンジの木に咲く花から抽出されます。
コスメや香水にも使われることがあるネロリの香りは、甘さとオレンジの淡い苦さが感じられる、スッキリとしたフローラルな香りです。
ネロリのオイルはリラックス効果が期待でき、様々なオイルとのブレンドも楽しめます。
ネロリのアロマの効果・効能、おすすめの使い方やブレンドを紹介します。
ネロリとは
項目 | 特徴 |
名前 | ネロリ、Citrus aurantium(学名) |
科名・属名 | ミカン科 |
抽出部位 | 花 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
香りの特徴 | 甘さとシトラスの淡い苦味のある、フローラルで若干の刺激ある香り |
香りの持続性・揮発速度 | ミドルノート(4時間程度) |
効果 | リラックス・鎮静・自律神経を整える、胃腸の働きを整える |
禁忌 | 肌への直接の使用など |
相性の良いブレンド | リラックスして眠りたい時はコリアンダーやラベンダー、 その他にも、ベルガモットなどシトラス系全般 |
・揮発速度が早く、最初の印象となる「トップノート」
・中間の速度で香り、ブレンドした時の中心の香り「ミドルノート」
・揮発速度が遅く、余韻のある香りとなる「ベースノート」
の3つに分けられます。
ネロリは、ビターオレンジ(日本名:橙)の木に咲く白い花から抽出されます。
ビターオレンジはインドやヒマラヤが原産の常緑樹で、主な産地はモロッコやチュニジアです。
花は咲くまでに何年もかかり、咲いたばかりの花1kgから1g程度の精油しか抽出できないため、とても希少な精油として知られます。
他に、同じ木のビターオレンジの枝と葉からはプチグレン、果皮からはビターオレンジの精油が抽出され、同じ花でも溶剤抽出法で抽出されたものを「オレンジフラワー・アブソリュート」と呼びます。
香りの特徴
ネロリの香りは、苦さと甘さが融合したフローラルな香りです。
柑橘から取れる精油ですが、花から抽出されるため、他よりも刺激が若干抑えられ、まろやかな香りです。
17世紀イタリアの王妃アンナ・マリアがこの香りを愛用し、現在でも化粧品などにも広く使われています。
ネロリの効果・効能
ネロリには、様々な効果が期待できますので紹介します。
身体への効果
- 鎮静効果
- 鎮痛効果
- 胃腸の調子を整える
- 婦人科系のトラブルの緩和
リラックス効果が高いことで知られ、寝る前に安眠効果や、緊張からくる消化器系のトラブルへの効果もあると言われています。
不眠やストレス性の腸疾患、長期にわたる不安や抑うつ状態などに役立つ、特徴成分であるネロリドールには、女性ホルモン作用があるため更年期障害や月経前緊張症などに効果がある。
引用:愛国学園大学人間文化研究紀要 アロマテラピーに関する研究第二報 重要な精油 10 種類の成分と作用について
参考:アロマテラピーの教科書
精神的な効果
- 抗うつ作用
- リラックス効果
ネロリは、主に安心、リラックス効果が高いことで知られます。
気持ちが動揺してしまうとき、就寝前などに利用してみると良いでしょう。
ネロリの精油には鎮静作用や抗うつ作用があるため、心を鎮めてリラックスさせ、平和な感情を呼び戻して精神のショックを鎮める。
引用:愛国学園大学人間文化研究紀要 アロマテラピーに関する研究第二報 重要な精油 10 種類の成分と作用について
ネロリに禁忌はある?
一般的に精油は刺激が強いため、肌への直接の使用は避けましょう。
また、ネロリは柑橘から抽出されるため、刺激が若干強い香りです。
急にたくさんの量を使わずに、少しずつ利用してみましょう。
また、柑橘系のオイルで注意が必要とされる光毒性については、ネロリは、肌に塗ったまま紫外線に浴びると、炎症・シミなどになる可能性があると言われる「ベルガプテン」という成分を含まないため、心配はないとされています。
おすすめのブレンド
ネロリの香りは、柑橘系のさっぱりとした香りとフローラルな花の上品な香りのため、様々なオイルとの組み合わせもしやすいことで知られます。
特に、同じ柑橘系でまとめても良いですし、効果を重視して、同じようにリラックス効果があると言われる「ラベンダー」と合わせて寝る前に寝室でデュフューザーを使うと、安眠効果も期待できます。
婦人科系のトラブルの緩和などの効果も期待できる「イランイラン」や「ゼラニウム」と合わせても、ゴージャスな印象にまとまります。
おすすめの使い方
ネロリは、様々な効果が期待されるオイルですが、特にリラックス効果が高いとされています。
そのため、緊張による不調や、感情を沈めたい時などにハンカチに数的垂らしたりすると良いでしょう。
また、寝る前にデフューザーで芳香浴などに使うと、リラックスして安眠しやすくなるでしょう。
寝室では、「ラベンダー」、友人を招く際のリビングで使う場合は、「ジュニパーベリー」などの樹木系のスッキリとした香りと混ぜて、爽やかな部屋を演出できます。
個人的におすすめなのは、入浴の際に浴室の隅に数的垂らす使い方です。
ゴージャスな甘い香りとグリーンのさわかやさで、とてもリラックスできます。
他にも、ネロリは希少なオイルのため、数滴で長く香りを楽しめる、石鹸などの手作りコスメなどもおすすめです。
アロマバスに使いたい場合は、直接湯船に入れると肌への刺激が強く感じる方も多いため、芳香浴がおすすめです。お風呂場の四隅に数的アロマを垂らして香りを楽しみながら入浴しましょう。
スキンケアのためにお風呂に入れたい場合は、必ずバスソルトやバスオイルと混ぜて使いましょう。
おすすめ精油
アロマオイルを取り扱うブランドは多くあります。
ネロリのエッセンシャルオイルは、たくさんの花から少量しか取れず、他のオイルと比べて値段が高いため、まずは少量から試してみるのがおすすめです。
生活の木
生活の木は、1mlから購入が可能です。
NEAL’S YARD REMEDIES
NEAL’S YARD REMEDIES(ニールズヤードレメディーズ)は、コスメも豊富にあるため、まずはスキンケアコスメで香りや効果を試してみたいという方にもおすすめです。
手首や首筋にそのまま塗ることができる携帯アロマもあります。
旅行などで慣れない場所の寝る前などにもおすすめです。
ネロリのアロマオイルのまとめ
項目 | 特徴 |
名前 | ネロリ、Citrus aurantium(学名) |
科名・属名 | ミカン科 |
抽出部位 | 花 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
香りの特徴 | 甘さとシトラスの淡い苦味のある、フローラルで若干の刺激ある香り |
香りの持続性・揮発速度 | ミドルノート(4時間程度) |
効果 | リラックス・鎮静・自律神経を整える、胃腸の働きを整える |
禁忌 | 肌への直接の使用など |
相性の良いブレンド | リラックスして眠りたい時はコリアンダーやラベンダー、 その他にも、ベルガモットなどシトラス系全般 |
ネロリのアロマオイルは、甘いフローラルな香りの中に、シトラスのさっぱりとしたグリーンの香りが特徴です。
気持ちを安心させるリラックス効果が期待でき、寝る前や緊張をほぐしたいときなどにおすすめです。
おすすめのブレンドは、フローラル系と合わせると、若干苦味のあるシトラスの香りが出て、スッキリとまとまります。
特に、安眠やリラックスを目的に芳香浴をする場合は、ラベンダーなど、同様にリラックス効果があるフローラル系と合わせると良いでしょう。
シトラス系の刺激がある香りのため、最初は少量から試しましょう。
さらに、希少なオイルで値段も高いため、少しずつ利用したり、その他のオイルとブレンドして使うのもおすすめです。
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